子どもに親として何かしてあげたい時に大切な考え方とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
子どもがうまく物事に取り組めずにいる時・・・
- ついついやってあげたくなる
- 教えてあげたくなる
みなさんこんな経験があるのではないでしょうか?
特に子どもが学校へ行かなくなると、「親として何かしてあげたい」という気持ちが高まる方も多いのではないかと思います。
そこで本日は、カウンセリング時の出来事を取り上げながら、「何かしてあげたい」と思った時に心に置いていただきたいことについて、お話いたします。
玩具を作ろうとしている女の子
小学校低学年の女の子が、カウンセリングルームで玩具の部品を組み立てていました。
しかし・・・
- 全然違うところに部品をつけようとしたり・・・
- 部品の向きが間違っていたり・・・
- 取り付け方が分からず力任せにやろうとしたり・・・
なかなか上手くいかない様子をみていると、こちらがもどかしくなり、
「そこはちょっと違うよ」「こうするといいよ」と言いたくなってきます。
しかし、その女の子がとても一生懸命にやっていたので、しばらく様子を見ることにしました。
女の子は試行錯誤を続けています。
徐々に、適当に部品をつけようとするのではなく、部品の形を確かめるようになりました。
取りつけ方に気がついていき、スムーズに部品をつけられるようにもなっていきます。
そして、時間をかけながらも・・・ついに玩具を完成させました!
こちらに向かって、「できた!!ほら!」と嬉しそうな顔をするのを見ると、
「自分でできた」という体験は子どもにとってとても誇らしく、嬉しいことなんだなと実感します。
もしも、大人がやってあげていたら・・・?
- もし、この女の子に対して組み立て方をすべて教えていたら・・・
- もしくは、私がすべて作っていたら・・・
何が違ったでしょうか?
女の子は手伝いを受けることで、より早く、正確に玩具を組み立てることはできたと思います。
ただし、これがだめなら別のやり方をすればいい、という工夫の仕方を知ることはなく、「自分でできた!」という喜びや自信も得られなかったのではないでしょうか。
私がこの経験から考えたのは、今、子どもの代わりにやってあげることよりも、
◆子どもが「自分でできること」が増えること
◆「自分でやれそうだ!」という自信をつけていくこと
これらが大切なのではないか、という点です。
子どもは子どもなりに成功と失敗を重ねながら、「このやり方だと上手くいく」「このやり方がだめならこうすればいい」といったことを学んでいきます。
人にやってもらったことは、なかなか自分のスキルにはなりにくいものです。
そこで、大人主体で「やってあげる」のではなく、
- 子どもが自分でやるのを、大人がサポートする
- できない時には、やり方に気づくヒントを与える
といったサポートの仕方が大切になっていきます。
こうした関わり方によって、子どもはやり方を学び、
「自分で気づくことができた」「自分でやり遂げた」という自信をつけていきます。
少し大人のサポートがあったとしても、「自分でできた!」という感覚が得られれば、
「次はもっと難しいものにチャレンジしてみよう!」という気持ちも高まりやすいのではないでしょうか。
最後に・・・
今回は玩具作りを例にお話させていただきましたが・・・
学校へ行くことや、子どもが前に一歩進むことについても、
子どもが「自分で乗り越えた!」という気持ちを持つことが大切です。
それは大きな自信に繋がります。
「子どもが自分でやるのをサポートする」ために何をすればいいのか迷った際は、お気軽に不登校支援センターへご相談くださいね。
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