不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学

【危険】登校刺激をすることでのデメリットとは?

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。

今回は「登校刺激」という言葉についてのお話しをしたいと思います。

登校刺激とは?

登校刺激とは書いて字のごとく、登校をするよう本人に刺激を与えることと言います。

  • 腕を引っ張って無理やり登校させること
  • 優しい言葉をかけてそれとなく誘導するようなこと 等

私はこれらのように、登校をするよう促す事が登校刺激にあたると考えています。

登校刺激をすることによって生じるメリット・デメリットの両面がありますが、今日はデメリットについてご紹介します。

特に4/8(月)の始業式からの1週間や、ゴールデンウィーク明けの1週間、子どもに登校刺激をすると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

登校刺激をすることでのデメリットとは?

それは・・・

子どもの本当の気持ちと行動が確認出来ない、ということです。

不登校という行動を取っている子どもは、誰のことも何のことも気にしていないということは少なく、やっぱり色々気にして日々生活しているんですよね。

例えば、4/8の始業式からも学校に行けない気がする・・・と感じている子がいたとします。

そういう子に、「明日は学校に行くの?」や「新学年・新学期だから頑張っていこうね」というような声掛けをすると、子どもは当然それを意識します。

親御さんにそういう言葉をかけられた子どもは、意識的な行動を取ったりします。

例えば・・・

  • 布団を被って出てこない
  • 行けない理由を必死になって説明する
  • 頑張って登校はしたが、無理してる感じがする
  • 登校して帰って来た後、どうだったかを聞いても何も答えない 等

過去に上記に述べたような反応をした子達がいました。

たとえ登校していても、していなくても、子どもが周りに本音の気持ちを話せなかったり、その行動の真意を確認出来なかったるすることは問題だなと感じます。

「実際に行動してみて、どうだったのか?」と、子どもの本当の心の気持ちを聞けてこそ、じゃあ次はどうしようか、という話し合いが出来ると思います。

誰かに何かを言われて登校し、無理して頑張った子もこれまでたくさんいました。そういう子たちはやはり、なかなか継続して1ヶ月~3ヶ月登校することは難しかった場合も多く見られました。

全てはこれから本音で話し合行く為に・・・

4月や5月など、新学年が始まった直後は、子ども自身も頑張ろうという気持ちなどから、登校することが多かったりします。

しかし、大事なことは

  • 登校したあとの心理状態はどうなのか?
  • 何を感じ、考え、次にどうしようと思っているのか? 等

これらを話し合えることです。

この時期はなるべく登校刺激を我慢して、あえて何もしないということを選択肢にいれていただきたいと思います。

そうすることで子どものありのままの姿が見えてきます。そして、専門家に相談することで客観的に子どもの状態を確認してあげてください。

 

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