子どもが「不登校」になりやすい親の3つの特徴とは?
こんにちは。不登校支援センター横浜支部の庄子大貴です。
新しい年号が「令和」と決まり、いよいよ平成が終わろうとしていますが、皆様如何お過ごしでしょうか?
時代が変わる渦中の中、不登校は年々増加しています。
そして、新しい始まりを迎え、学校へ行き渋り出す子どもや全く行かなくなる子どもが多いのがこの4月です。
「環境が変わる」ことは好転することもあれば悪化することもあります。それがどの様な原因かは分かるときもあれば分からない場合もあります。
しかし、不登校になる子どもや親御さんの特徴の中で変わらないものがあります。
今回は子どもが「不登校」になりやすい親御さんの3つの特徴をお伝えしたいと思います。
インターネット検索から見る、「子どもが不登校になりやすい親の特徴」とは?
今回、私がこのブログを書こうと思った出来事があります。
不登校支援センターに相談に来られる親御さんの中で
「インターネットで『子どもが不登校になる親の特徴』を検索してみたんです。でも、私の場合何一つ引っかからなくて・・・」
と仰られた方が居ました。
私も実際に『子どもが不登校になる親の特徴』についてインターネット検索をしてみると、そこにはいくつかの親御さんの特徴が載っていて、中には「親が一方的に悪い」と書かれているものもありました。
また、別の親御さんからは「私は毒親だと思います。だから、子どもが不登校になっても仕方がないと思うんです」というお話しもお聞きしました。
親の立場に立ったとき、子どもが不登校になると親御さん自身(特にお母さん)がご自身を責める傾向にあります。私はこの様なお母さんの姿を見ると、「母親は偉大だ」と感じます。
このブログを読んで下さっている親御さんも、子どもの不登校に関して、ご自身を責めてしまう方もいらっしゃるのではないかと思います。そして先程の検索内容のような不登校に関する記事を知ると、「私の育て方が悪かったか・・・私が変わらないと」と思ってしまわれることは必然のように感じます。
しかし、今回私がお伝えしたいことは「親御さんが変わる」方法ではなく、「ご自身のことを振り返る」為の内容にしたいと考えております。
ここからは子どもが「不登校」になりやすい親御さんの特徴を3点に絞ってお伝えしたいと思います。
①とても子ども想いの親御さん
1つ目は「とても子ども想いの親御さん」です。
カウンセリングをしていると本当に子どもの為を思っている親御さんが多いです。「子どもが変わるためなら何でもします!」という気持ちが伝わって来ます。そんな優しい親御さんだからこそ、優しすぎてしまうのではないでしょうか?
また、優しすぎる親御さんはご自身のことを振り返れなくなることが多く、子どもの立場に立ち過ぎてしまう傾向にあります。
子どものことを一番に考えすぎてしまうと「お母さんらしさ」が分からなくなり、自分の責任と感じてしまう傾向が強くなりやすいです。
一旦、ご自身の行動をゆっくり振り返ってみませんか?
② とても頑張り屋さんな親御さん
2つ目は「とても頑張り屋さんな親御さん」です。
先程の優しすぎるという特徴と似ていますが、
- 一人で何でもしようとする
- 一人で解決しようとする 等
周りの手を借りようとしなくなる傾向にあります。
その中で「父親は何もしてくれないんです!」や「周りの人は理解してくれないので私が何とかしないといけないと思ってます」など、全てを背負い込もうとしているように思います。
この場合、父親や周りの人としては、「子どもが母親の方に行ってしまいます」「どう声を掛けてあげれば良いのか分からないです」など、それぞれの悩みを抱えています。
私はそれぞれの役割が必ずあると思っています。だからこそ1人で全てを背負おうとせず、その頑張り方を少し変えてみませんか?
③先のことを考える親御さん
3つ目は「先のことを考える親御さん」です。
これも子どもの将来のことを考えると
- 「今はこれを教えないと!」
- 「将来、子どもが困らないようにするためには・・・・・」等
と色々と伝えたくなるのが親御さんです。当然、この考え方は親心だと思いますし、全てが良くない訳ではありません。
しかし、子どもが本来やるべきことまで親御さんが手を出してしまい、「やり過ぎる」ことは子どもの考える機会を奪ってしまいます。
例えば、どこかに出掛ける時に行く場所への経路を調べてあげることやゲームやスマホの使用時間を親が一方的に制限を掛けることなどが上げられます。
子どもが本来やれることや任せられることまでやってしまっていないでしょうか?
もし、思い当たる節がある様でしたら、一度振り返ってみましょう。
カウンセリングは振り返りや整理の為に必要です。
親は子どものことを想う存在であり、子どもを守りたくなる存在です。その為、子どもを育てる上で、優しくも厳しくもなるのは当然です。
不登校のご家庭をカウンセリングしていると、どのご家庭も一生懸命であり、とても頑張っていると感じます。
しかし、頑張れば頑張るほど絡まったり上手く行かなかったりすると「本当に前に進んでいるの?」と感じてしまうことがでてくると思います。
これは子どもの近くに居るからこそ「コンパス」がどこに向いているのか分からなくなる状態なのです。
私達、不登校支援センターのカウンセラーはご家庭の状況を客観的に見た上で、コンパスの役割を担えればと思っております。
どんな些細なことでも、ご不安や心配事がありましたら、お近くの不登校支援センターの初回無料面談(50分)にお申し込み頂ければと思います。
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