不登校なんて許せない!と思っていませんか?その理由は何?
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
先日、カウンセリングで中1の女の子のお母さんとの会話で、不登校の子を持つ親御さんに知って欲しいなぁと思うできごとがありました。
お母さんは、以前は不登校をしている子どものことが許せなかったのだそうです。
不登校なんてありえない!子どもにキツく当たっていたお母さん
- 不登校ってありえない
- 不登校ってよくないもの
- なんでこの子は不登校なんてことになっているのか
そんな気持ちに押しつぶされそうになって、つい子どもにキツく当たることもあったそうです。
「なんで学校行かないの!」
「不登校するなんて!」
カウンセリングの当初は、お母さんの口からこういった言葉が出てくることも少なくありませんでした。
でも、口ではこう言っていても、このお母さんが子どものことを見捨てているわけではなくて、大切だからこそ、大好きだからこそ、一生懸命なんだという気持ちを感じました。
とはいえ、その気持ちがゆえに子どもに対してひどいことを言ってしまうし、傷つけてしまう・・・
そんな葛藤もある状態でした。
そのお母さんとのカウンセリングでは、気持ちについてのやりとりをたくさんしました。
- ひどいことを言ってしまうお母さんの気持ち・・・
- 「不登校なんか」をしてしまっている子どもの気持ち・・・
そしてカウンセリングが進むにつれて、お母さんの言葉が変わってきました。
不登校の子どもを「許せない!」と思っていたお母さんの言葉
先日のカウンセリングではこんな話を聞かせてくれました。
「この前子どもにこう伝えたんです」
あなたが不登校になった当初
お母さんはひどいことを言ったけど
あなたが不登校になって初めて知ったこともあるし
いまは ありがとうって 感じだよ
子どもの不登校をきっかけに、子どもの気持ちやお母さんご自身の気持ちとも率直に向き合ってこられたお母さん。
ここに至るまで、決して平坦な道のりではなかったと思います。
気持ちに目を向けること、そして知ることができたことへのありがとうの気持ちを素直に言葉に出来たのは、カウンセリングに常に前向きにのぞんでいらっしゃったお母さんだからこそだと思います。
このブログに目を通してくださっているかたの中には、不登校の子どもに対するご自身の気持ちに対して葛藤を感じている方もいらっしゃると思います。
そんな思いもそのまま聞かせていただければと思っております。
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