お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

「何故?子どもと会話が噛み合わない?」そんな時に意識する大切なこととは?

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。

本日は面談の際に親御さんと話をしている中で、よく出てくるテーマについて紹介したいと思います。

この会話、何がおかしいの?

実際にあった中学生の子どもと親御さんの会話のやりとりです。

この子は学校をしばらく休んでいる状況で、次の中間テストの日が迫ってきていました。

「ねえ、今度の中間テスト、どうした方がいいかなあ?」

「進級するためにも受けておいた方がいいんじゃないの?」

「ちがう!もういい。」(子どもは自室に入ってしまう)

この会話のやり取りについて、皆様はどう感じられたでしょうか。

「え?どこがおかしいの?」と感じられた人もいるかと思います。

親御さんの言ったことは、子どもが聞いてきたことにしっかりと答えているようにも思えます。

それでは、なぜ子どもはこのような反応をしたのでしょうか。

言葉には出てきていない気持ちがある

面談の中で、普段の会話のやり取りをお聴きしていて感じるのですが、子どもも自分の気持ちを上手に親御さんにお伝えしにくい状況にあることが多いように感じます。

  • 「本音を言うのは恥ずかしい」
  • 「もしかしたら怒られるかも」
  • 自分自身でも自分の本心に気づいていない 等

様々な理由から、子どもは自分の気持ちを上手に全部伝えられないこともあるようです。

そうすると、親御さんも超能力者ではありませんので、その言葉の奥に子どもの別の気持ちがあったとしても、気づくことはなかなか難しいかもしれません。

しかし、子どもがわざわざ親御さんに言ってきたことを考えると、上手には伝えられないけれども、「察してほしい」「気づいてほしい」そんな期待を抱いているのかもしれません。

これは親御さんへの信頼を子どもが感じているからかもしれませんね。

今回のケースでは、

「今度の中間テスト、どうした方がいいかなあ?(受けなきゃいけないのはわかっているんだけど、良い点数が取れる自信がないから不安なんだ)

こんな気持ちを子どもは抱えていました。

子どもが、こうした思いを抱えていることにこちらも気づけると、先ほどの返す言葉も変わってきそうですよね。

そして、その後の会話も違った展開になるかもしれません。

言葉の奥にある気持ちを知ること

人は自分の思いを必ず すべて言える訳ではありません。

言いたくても言いにくいとき、何か言いたいのだけれどもうまく説明できないときもあります。そして、その抱えている気持ちは人によって、もちろん様々です。

それでも、人に言いづらい気持ちを誰かにわかってもらえた時、というのは、

何か心が急に軽くなるような・・・張り詰めていたものが緩むような・・・

そんな感覚を感じたことはありませんか。

そしてそれは、

  • その人が一歩踏み出す後押し
  • 苦しい悩みから開放されるきっかけ
  • その人を支えてくれる経験

となります。

子どもとの普段の会話のやり取りの中で、子どもの発言にはどんな思いが込められているのか、一緒に考えていけたらと思いますのでお気軽にご相談くださいね。

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