お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学

不登校支援におけるキーパーソンは誰?そして能動的・受動的対応とは何?

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。

春休みになり、そろそろ新学期の準備をしておられることかと思います。

不登校支援における、キーパーソンは誰が能動的で誰が受動的?

のう‐どう【能動】

他からのはたらきかけを待たずにみずから活動すること。受け身でない活動。

じゅ‐どう【受動】

他からの動作・作用を受けること。他から働きかけられること。

言葉の意味を調べると、このような意味になりますね。

不登校支援におけるキーパーソンを例に上げると・・・

  • 子ども(不登校行動を取る本人)
  • 親御さん(お父さん・お母さん両方)
  • 学校対応(主に担任の先生)

基本的にはこの3人がキーパーソンになります。

ちなみに、キーパーソンとは

→中心人物・重要人物・鍵を握る人物

という意味です。

では、この3人のキーパーソンのうち、誰が能動的で、誰が受動的であるべきなのでしょうか?

まず、当たり前のことですが、本人が不登校という状態から、復学や自分なりの生活をすることに能動的に考え行動していれば、それは望ましい状態だといえるでしょう。

しかし、本人が行動することに受動的(受身的)であれば、膠着状態(不登校の長期化等)になっていることが予想されます。

そして、そのような本人を見て周りの支援者は、将来への不安や焦り、時に怒り、恐れなど様々な感情が表れやすくなります。

本人に対して

  • 指示
  • 命令
  • 提案
  • 誘導

などを、”能動的”に行うことが考えれます。

何をお伝えしたいかと言いますと・・・

不登校状態の本人が受動的で、周りの支援者が能動的である場合、支援がうまくいかないことがありますし、その逆の状態でもうまくいかないことがあります。

今日は、ご自身に当てはまりのはどのパターンなのか、下記の①~③のパターンをご覧頂ければと思います。

【パターン①】

子どもー受動的  親ー能動的  学校対応ー能動的

本人である子どもだけが不登校状態に受け身で、親御さんや担任の先生があれこれ提案している状態。

【パターン②】

子どもー受動的  親ー受動的  学校対応ー能動的

子どもと親御さんは、冷静に話し合えており、自分のペースとスタイルで学校生活を送っていこうと話し合っている。

しかし、学校側に上手くそのことを伝えられておらず、先生方は子どもの不登校を何とか改善してあげたいという想いから、ご家庭と学校の対応がちぐはぐになっている状態。

【パターン③】

子どもー能動的  親ー能動的  学校対応ー受動的

子どもは学校に行きたくても行けないという葛藤が高く、親御さんにもそれを相談し、なんとか登校再開を検討している。

しかし学校側が不登校の悪化や再発を危惧し、本人が望んでいない保健室登校や適応教室への通学を促している状態。

いかがでしたでしょうか?

①~③は、私がこれまでに実際に不登校支援センターに相談にお越しいただく親御さんからお聞かせいただいた実例に基づきます。

この記事では、どの対応が良い・悪いということを言いたいわけでは決してありません。

ただ、キーパーソンのうち

誰かが能動的 ””過ぎても”” 受動的 ””過ぎても””

支援は上手くいかなかったり、本人の当事者意識と主体性を奪ったりしてしまいかねないと思います。

この実例を、一度客観的に考えるきっかけにしてもらえたらと思います。

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