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不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは⑪

こんにちは。不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢裕太です。

私は長年、花粉症を患っているのですが、今年は例年にも増して苦しまされております。

休みの日など、「出掛けると、外は花粉がいっぱい飛んでるから家にいよう」なんて思っても、もう手遅れで家の中にも花粉ははびこっていて、私の眼やら鼻やら喉やらがセンサーとなり反応し続けるのです!

結局、家の中ででもマスクをしていたりして・・・涙

早くこの季節が過ぎ去ってくれる事を切に願っております。

先日、ネットであるニュースを目にしました。

百獣の王でも知られるタレントの武井壮さんが、悩まされていた花粉症を克服したという記事でした。

具体的な方法は記載されてはいなかったですが、Twitterのフォロワーさんに花粉症の対策を教えてくださいと呼びかけて、集まった情報をもとに試した結果、効果があったものが見つかったとの事でした。

何が効果的だったのか知りたい所でもありますが、おそらく攻略のヒントは、「多少効果があるから、最善ではないかも知れないけど、この方法で良いや」とか「他に方法が思いつかないから、こうするしかないや」と妥協するのではなく・・・

「自分に合うベストな方法があるに違いない!」

と試し続けた事にあるのではないかと感じました。

コミュニケーションだって、花粉症だって、「自分に合うベストな方法があるに違いない!」と探し続ければ、自分に合った方法がきっと見つかると、私は信じています!

さて、話が脱線しましたが(笑)

前回のブログでは「カウンセラー」と「親子」の関わり方の違いについて書かせて頂きました。>>>不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは⑩<<<

今回は、その中で出てきた「自己一致」というものについて書きたいと思います。

自己一致とは、本来はカウンセラーに求められる姿勢の1つです。

平たく言ってしまえば、「自己一致」とは、感じていることや考えていることと言動や態度が一致している状態のことです。

自分を偽ったり、虚勢をはったり、理論武装をしたりといった防衛的態度をとる必要がない状態の事を指します。

言葉にすると難しく感じられてしまうかも知れませんが、意識して練習する事で誰でも使いこなせる様になるスキルです。

また、相手に共感しようとした際に、入り込み過ぎて同情してしまったり、同調してしまったりして、こちらが引っ張られない様にするという目的もあります。

例で考えてみましょう

親御さんが子どもに学校に行って欲しいと思っていても、子どもはなかなか学校に行こうとしない場合、とてもイライラしてしまうとします。

相談しているSCさん(スクールカウンセラー)や学校の先生などから、

  • 「今は、登校刺激を与えずに、そっとしておきましょう。」
  • 「本人が動き出すまで待ちましょう」

などと言われたとします。

その時の親御さんの心情・行動としては、

ご自身の感情に否定的になり (例:イライラしちゃいけない)

その否定的な感情を受け入れず、表現しようとしない  (例:学校に行かないの?って聞いちゃいけないんだ。でも、このまま好きな事をやらせて何も言わなくて良いのかな・・・。)

表面的(役割的)な関わり方になり (例:少しは勉強した方が良いんじゃない? 学校行かないまでも朝は早く起きたら?)

窮屈なコミュニケーションになる

という事が考えられます。

何か行動を起こして欲しいけど、無理に動かそうとしてはダメと言われるし、認めてあげてくださいって言われても、何もしてないから認める所もないし・・・

といった葛藤がありそうですね。

 

こういった親御さんの、感情と言動・行動が一致していない状態で関わられた場合、子どもは、どの様に感じるでしょうか?

  • 自分の事が受け入れられている
  • 安心して本当の気持ちを話せる
  • 家にいる時に開放的な気持ちで過ごせる

と感じるのは難しいかも知れません。

では、そんな時どうしたら良いのか?

「私はあなたの様子を見ているとイライラしてくる!!!」

という事を、偽る事なく子どもに伝える事が自己一致か?というとそういう事ではありません。

これだと、親御さんの「イライラ」という感情を吐き出す事で、子どもを動かそうという圧力をかけているだけに過ぎません。

親御さんからの不条理に感じる圧力に対して、子どもも「反発」という圧力で対抗する事も少なくありませんので、これでは良好なコミュニケーションが取れる関係にはなりにくいですよね。

自己一致とは・・・

上記の例で言うところの「親御さんのイライラした感情」に振り回された行動や態度を取るのではなく、ご自身の中で受け止めていくということです。

ご自身の感情に肯定的になり (例:自分、イライラしちゃってるな)

その感情を受け入れ、言葉や表情や行動で表している (例:ごめんね。今日ちょっとイライラしてる。)(例2:あなたが〇〇するのは、私は嬉しくないから、△△してくれると嬉しいんだけど、お願いできる?)

開放的なコミュニケーションが取れている

という状態であると言えます。

この状態で子どもとのコミュニケーションが取れると、

  • 気持ちに余裕がある状態で相手の事を考えられる
  • 相手も同様に開放的な気持ちで応えてくれる

つまり共感しやすい状態になれます。

では次回のブログでは、ご自身の感情を肯定的に受け入れる為に効果的な方法を、事例を交えてお伝えしていきたいとおもいます。

不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは①

不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは②

不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは③

不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは④

不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは⑤

不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは⑥

不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは⑦

不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは⑧

不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは⑨

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不登校克服には欠かせない! 「情動」の上手な取り扱い方とは⑬~まとめ~

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