不登校の子どもが言う「4月から学校に行く」の言葉の落とし穴とは？

こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。

ようやく厳しい寒さも先が見えてきたような、そんなことを思う日も増えてきましたね。

そんな暖かくなる時期に訪れるのが1学年の終わりです。

毎年この季節になると、親御さんからも子どもたちからもこんな声がちらほら聞こえてきます。

「4月からは学校に行く（と子どもが言っている）」

今回は「4月から学校に行く」の落とし穴と、その言葉が出たからこそできること、のお話をしますね。

「4月からは学校に行く」の　落とし穴

ずっと動く様子のなかった子どもからある日「4月から学校に行くよ」と言われると、親御さんの気持ちとしても嬉しいような疑わしいような、そんな気持ちになりますよね。

いずれにしてもこの「4月から行くよ」を聞いた多くの親御さんがやってしまいがちなことが・・・

「とりあえず4月になるのを待ってみよう」

なんです。実はここに落とし穴があるんです。

ちょっと考えてみましょう。

今はまだ3月です。4月を迎えるまでには時間も日にちもあります。

ここをただ、4月が訪れるのを待つことに費やすのはもったいないですよね！

待っているだけでは、祈るしかない、なんていうことになりかねません。待って待って、祈ったあと、どうなるのかは4月にならないとわからない・・・。

というわけで、そんな待つだけの落とし穴にはまらないように、3月の今だからできることを考えてみましょう。

「4月から学校に行く」のために今できることとは？

今できること、それはものすごく単純で、それでも今しかできないこと、なんです。

それは・・・

3月（1年の終わり）を気持ちよく終わらせること

です！

何かを始める前には、始めるのに適した環境整備が大切です。そのひとつが「前を気持ちよく終わらせること」になるんです。

新たに何かを始める時、私たちはそれをしない場合よりも多くの緊張やストレスや難しさを感じます。

必要以上に張り切って息切れしてしまったり、そもそもやれそうにないと諦めてしまったりということも起こりがちです。また、うまくやれていても、気持ちは「やっぱりもとの生活に戻りたい」なんて思ってしまうことも少なくありません。

そんな気持ちになったときに、「やり残した後悔」が新しく始められない理由付けになってしまうリスクがあります。

• 課題が出来なかったから、登校できない。
• 終業式にも出られなかったから、新学期にいきなり行って周りにどう思われているか気になって動けない。
• 中学すらまともに行けなかったのに、高校なんてもっと無理。

これ、全部実際に、親御さんからお聞きした子どもたちの言葉です。

親御さんの気持ちとしては「それなら先にやっておけばよかったじゃない」と言いたくなりますよね。

ということで、今ならそれができる時期！ですよ。

ぜひ子どもたちに声をかけてあげてください。

「気持ちよく3月を終わらせよう！」

そして、具体的にどうしたらいいんだろう？と迷うなら、ぜひ不登校支援センターにお越しください。

 

 

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