不登校の子どもに適切なタイミングで 【心理支援】をする重要性とは??
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
ようやく寒さも落ち着きを見せ、そろそろ春の予感がしてきましたね。
毎年この時期によくお伝えしている、次年度6月中旬までの計画とカウンセリングのタイミングについてお話したいと思います。
1年の中で最も変化の多いタイミング
どのような状態の不登校でも同様に、この変化の多いタイミングを迎えるにあたっての注意すべき点があります。
まずは、4月前後の期間を一度整理してみましょう。
①終業式や卒業式を迎えてから、新学年新入学までの春休み期間【約2週間】
②新しい環境で過ごす4/8~26までの【約3週間】
③今年は元号が変わるので、ご家庭によっては10連休のゴールデンウィーク。【約1週間】※学校はカレンダー通りで授業を実施されるとは思いますが・・・。
④5/7から約2週間、不登校の発生・再発の多いタイミング【約2週間】
⑤5/20~6/14頃までの約1ヶ月【約4週間】
上記のように、これから迎える変化の多いタイミングを何週間あるかに分けて考えると、どのタイミングにカウンセリングを行い、子どもの心理状態を確認すべきかが、その時々の子どもの状態に合わせて検討できると思います。
それぞれの期間を、細かく見ていくと・・・
①春休み期間【約2週間】
次に始まる新学期の不安を抱き、口にする子も、誰にも言えずにいる子もいるかと思います。
②新しい環境で過ごす【約3週間】
中学から高校に進学した直後だと、”休みにくい期間”だと言われています。不登校というのは、学校環境におけるストレスへの【学校に行かないという対処行動の習慣化】だと考えますので、4月から新しい環境で、他の生徒と共に0からスタートするという状況は、これまでの習慣を”維持”することが難しく、維持(=不登校という学校に行かない行動)することで獲得できるメリットが少なくなります。
ようするに、学校を休むほうが本人にとってデメリットになり、行くほうがメリットがあると考えるようになるということです。
③ゴールデンウィーク中【約1週間】
上記②の要因等により、なんとか登校を維持出来ても、このゴールデンウィークによって一旦ストレス環境から離れることにより、休むことによって獲得できるメリットへの意識が高くなります。
④ゴールデンウィーク明け【約2週間】
ゴールデンウィーク中に維持された休むという行動が習慣化され、そこから上手く学校生活に気持ちを戻せない子が増えてきます。この2週間は、連続して一気に全部休むというより、少しずつ感覚を開けて休むことが多いです。(いわゆる五月雨登校です。)
⑤5月下旬~6月中旬までの【約4週間】
休むことで獲得されるメリットを強く望むようになり、少しずつ欠席の状態が維持され、連続欠席になり・・・。やがて【学校=ストレス】そのストレスを休むことによって対処する、という行動が習慣化します。
①~⑤の期間の特徴から考えられる重要なことは・・・
子どもに対し【いつ・誰が・どのように】関わるのか?
新しい学年、新しい学校、新しい環境に身をおいた子どもは、必ずストレスは感じます。
「大丈夫?」「学校楽しい?」「このまま通えそう?」と親御さんから聞くだけでは、子どもの本心はなかなか出てこないこともしばしばあります。
我々、カウンセラーをはじめとする心理職の役割というのは、
子どもに適切かつ必要なタイミングで【心理状態の確認と評価】をすること、そして【必要な心理支援】をすることです。
そのためにも、今のうちから子どもに専門の担当カウンセラーを付けておかれてはいかがでしょうか?
心のケアへの関心は年々高まっています。将来の社会参画を見据え、長期に頼れるカウンセラーを子どもにつけることは、今や欠かすことが出来ない時代に入ってきていると考えます。
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