「成功体験」が子どもにもたらす効果とは?
こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
受験シーズンも終わりを迎えはじめ、それぞれの進路が決まりつつある時期となりましたが、ご家庭の中で子どもはどのようにお過ごしでしょうか?
さて、今回のブログでは・・・
受験などを乗りこえた「成功体験」が子どもたちにどのような効果をもたらすのか?
について考えていきたいと思います。
成功体験の効果とは?
A君は中学3年間、不登校状態でしたが、この度の受験で見事高校に合格しこの春から高校生になります。
このA君を例に、成功体験の効果について考えてみましょう。
①自信が持てる
A君は内申点がほとんどない状態でしたので、いわゆる「チャレンジ受験」という内申点を考慮しない、当日のテストの点数で合否が決まる方式で受験をし、見事に合格を勝ち取りました。この経験は本人にとっても相当自信になったようで、「この先も勉強を頑張れば結果につながっていくんだ」という自信が沸いてきたといいます。
②今後の人生で困難な状況が訪れたときに、思い出せるポイントができる
例えばA君がまた大学受験をすることになったときに、「高校受験で見事合格を勝ち取ったんだ。あの時だってできたんだから今回の自分だってできる」と過去の成功体験を思い出し、モチベーションを高めていくことも可能になります。
③ストレス耐性ができる
②で挙げたポイントとほぼ同義になりますが、困難な状況が訪れたとしてもそれを跳ね除けるような思考や行動が取れる可能性が高くなるので、そういった意味でストレスへの耐性がつくというのも効果の一つとして挙げられます。
このように成功体験がもたらす効用はかなり多いのではないかというのが、カウンセリング現場を通しても感じられるところです。
成功体験がないと感じている場合
成功体験というのは、一人ひとりにあると私は考えているのですが、パッと思いつかない場合も多くあろうかと思います。
そんなときは「失敗しなかった体験」と置き換えて考えることも大切です。
- 自分としては意識していなかったけど、何とかなった体験
- 自分の発言の中で、否定されることのなかった瞬間
など、大きな成功と自分の中で思えていなくても、切り抜けられた体験などを考えてみることをおすすめしています。
思い悩んでいるときなどは特に「成功体験なんてない」と考えがちかと思います。しかし、そんなときは周囲に話してみて客観的事実を確認していくことも大切な視点になるでしょう。
親御さんにもご協力を
子ども自身が自分の体験を「成功」と捉えることが困難な場合もあります。
そのため親御さんには是非、子どもが「成功」を「成功」と捉えていけるようなサポートをしていただければと思います。
受験でいい点をとる・合格をすることだけが成功ではなく、受験に取り組むこと自体が既に成功だという捉え方もできます。
こういった周囲の関わり方が子どもたちの思考を柔軟にし、困難にも立ち向かっていける勇気を持つことにもつながっていきます。
我々カウンセラーも親御さんや子どもと協力体制を築きながら、日々のカウンセリングに臨んでいければ幸いに思っています。
何かありましたら不登校支援センターのカウンセラーにお気軽にご相談してみてくださいね。
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