不登校解決現場レポート

不登校専門カウンセラーが考える「失敗との向き合い方」とは?

こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。

受験シーズンもそろそろ落ち着いてきた方が多い時期となりました。

まだ頑張っている子も最後の追い込みの時期でしょう。結果がどうあれ人生は続いていきます。

そこで今日は、失敗との向き合い方について考えてみたいと思います。

そもそも…失敗とは?

この時期になると・・・

  • 志望校に合格できた。
  • 無事進級できた。
  • 受験に不合格だった。
  • 留年した。

など色々な結果が出て来ます。

普通に考えますと、

合格や進級は「成功」

不合格や留年は「失敗」

となりますよね。

それは事実ではありますが、それだけでもないのです。

そもそも失敗とは視点をどこに向けているかで変わってくるものなのです。

例えば・・・

医者を目指している人が東京大学の医学部を受験しましたが不合格でした。
しかし東北大学の医学部には合格しており、その後無事に医師免許を取得できました。

これは受験にだけ目を向ければ失敗ですよね。第一志望の東京大学には落ちているわけですから。ですが、医師目指している人が医師免許を取得できた、という所に目を向ければ成功でしょう。

もちろん人生は、医師免許を取ったから終わるわけではありません。

医師免許は取ったものの医師にはならず生きていくかもしれませんし、大学病院に勤めるかもしれませんし、開業医となって自分の医院を開くかもしれません。

そしてどの道筋を選んで幸せになっていくかは分からないことです。

なんとなく云いたいことは伝わったかと思います。

子ども達の視点は目の前のことに捉われやすい

長期的な視点というのは長く生きている人ほど持つことが出来やすいです。それは自分の体感している時間の長さがそのまま認識に繋がりやすいからです。

小学校5年生ときに3年後の未来を想像しようとしても難しいかもしれませんが、50歳になって3年後を想像するのは容易いでしょう。それは単純に経験の差です。

その為、経験の不足している子ども達は「今この時の出来事」が占める割合が大きくなりがちです。

だからこそ受験など目の前のことで失敗すると、大きなショックを受けやすいのです。

視点を遠くにして考えてみると、進学するのも進級するのも後の自分の人生の為です。

過去、私のところに来ていた子にも受験に不合格して大失敗をしたように落ち込んでいる子がいました。ですが彼も今は普通に大学生活を楽しんでいますし、その時のことを引きずってもいません。昔あった体験として消化できているようです。

失敗というのはただの結果に過ぎません。

極端な話ですが、勉強をものすごく頑張って99点を取ったとしても、他の全員が100点だったら最下位ですよね。模擬試験で全国1位を3年間ずっと取り続けていても、受験当日にインフルエンザになれば不合格です。

自分ではコントロールできないところで結果というものは大きく左右されてきます。そのただの結果に過ぎない失敗(成功もですが)に振り回されていると、中々大変になってしまうんですね。

もちろん結果が良いに越したことはありませんので、それに向けて努力するのはいいと思います。ですが、どんな結果を得たにしろ、それを受けて次はどうしていこうかな、と考えていくことがより良いと言えるでしょう。

死ぬまでそれの繰り返しをして私達は生きていますので、一つ一つの結果に振り回されすぎないことが大切ですね。

最後に

良かったことも悪かったことも、それらは全て過去の出来事です。

失敗をしたことを、過去に戻ってやり直すことはできませんので、そこを考えていても良いことは起こりにくいです。成功したことも、それは過去の結果ですので、次も成功するためには「やったー」と浮かれているだけでは危ないかもしれません。

自分の目的が叶うように、今やることに目を向けられるといいですね。(ほとんどの人の目的は「楽しく幸せに生きていきたい」ということだと思います)

そのために落ち込む時間や見つめ直す時間を使うのはとてもいいことだと思います。

常に前向きに、なんて人間には不可能ですから。だからそのあたりの使い分けはしていってもよいと思います。

良くも悪くも結果は結果。

それに捉われすぎないようにだけ気をつけていきたいですね。

それではまた。

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