不登校の子どもを持つ父親が「家の中で心がけていること」とは?
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
不登校支援センターでお会いする親御さんとはカウンセリングの中で様々なやりとりがありますが、何気ない会話の中でとっても印象に残っているお話があります。
とあるお父さんと 家の中で心がけていること のお話をしていたのですが、そのご家庭では必ずやっていることがありました。
それは あいさつをする ということです。
何気なく交わしている家族でのあいさつ
朝起きたら 「おはよう」
ご飯のときは 「いただきます」 「ごちそうさま」
出かけるときの 「いってらっしゃい」 「いってきます」
帰宅したら 「ただいま」 「おかえり」
寝る前の 「おやすみなさい」
特に厳しく教えてきたという訳ではないそうですが、これらの挨拶を小さな頃からずっと続けているそうです。
もちろん、子どもが学校に行っていない時でも。
このお話をされたお父さんにとっては「ふつう」のことだったので、特に気に留めたこともなかったそうです。
でも、その話をきいた私自身はとっても感動しました
「お父さん!それってとってもステキなことだと思います!!」
「不登校だから」に惑わされて忘れてしまいがちな「ふつう」のこと
子どもが不登校になると、何か特別なことをしたくなります。
- どんな声かけをしたらいいのか?
- どこか出かける機会を作ろうか?
- 楽しめることを探してあげようか?
・・・などなど。
たしかに、いろいろな方法を考えてやってみよう!ということは大切です。
でも、いつもと違う特別なことに意識をしすぎるあまり、「ふつう」にしていたことをいつの間にかしなくなってしまうなんてこともあります。
例えば・・・
不登校になったとたんに、朝一番の声かけが「おはよう」から「今日は学校に行けそう?」に変わってしまったり・・・。
「ふつう」にできていることにも目を向けて
「ふつう」の中身はご家庭ごとに違いがあるものです。
だからこそ、「ふつう」を「ふつう」にやってみることがいかに難しいことなのか、そして「ふつう」にできているご家庭の環境をあらためて知ることを忘れないでいたいですね。
ちなみに、かなり余談ですが、私の実家では
誰かが「いただきます」と言ったらそこにいる全員が「はい」といってから食事をいただく。
・・・こんな「ふつう」がありました(笑)
大人になってこの話を周囲にしたところ、面白いねと言われてはじめて「他の家では違うんだ!」とびっくりしました。
どんなにケンカをしていても、反抗期真っ只中でも、「いただきます」「はい」だったなぁ、と思うと照れくさいような、嬉しいような気分もになりました。
皆さんのご家庭で「ふつう」にできていること、探してみてくださいね。
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