【危険】「不登校=何もしていない行動」と捉えると駄目な理由
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
私達は、普段から「不登校とは、学校に行かないという行動によって何かしらのストレスを対処している」と考えています。
不登校の原因ではなく、行動に着目しているのですね。
「不登校って、結局何もしてないですよね?」
このような言葉をよくカウンセリングで耳にします。
もちろんこのように考えられる方がいるのは当然だと思います。
我々もこのような認識に、反対の意見をいうわけでは決してありません。
ただ、そのように考えすぎると、心理学でよくいう「無条件のプラスストローク」はなかなかできなくなってしまいます。
ストロークとは?
ストロークとは、「私はあなたの存在を認めています」というメッセージのやりとりのことです。
ストロークを言い換えると、人との「ふれあい」とか「かかわりあい」という意味になります。
今日は心理学のストロークについてここに書きたいわけではなく、不登校になるとつい忘れがちな気持ちについて書きたいと思います。
- 不登校=学校に行っていない
- 学校に行っていない=勉強をしない
- 勉強をしない=頑張っていない
- 頑張っていない=自分が好きなことだけやっている
- 自分が好きなことだけやっている=親の言いつけを守らなくなってくる
- 親の言いつけを守らなくなってくる=子どもは何もしていないと親が認識を強めるようになる
このような順番で、「うちの子何もしていないんです・・・」と状態を説明される親御さんも少なくありませんが、一様に「子どもとどう接してよいかわからない」と悩んでおられます。
あるご家庭では・・・
「だって何もしていない子に対して、笑顔は作れないし、機嫌よく接することは出来ないし、そうなってくると親も子どもも、お互いに存在を避けあっている状態です」と仰ってました。
上記の状態は
何かをしている子どもは◯
何もしていない子どもは☓
何かしてくれる親は◯
何もしてくれない親は☓
という風に、何かしていない状態を作らないと互いが求め合うことができなくなっている状態です。
そうなってしまうと、家庭での会話も減りますし、相手はどうせ何もわかってくれないと決めつけ、関係修復が難しい状態にもなりかねません。
そうならないために、できること
不登校という学校に行っていない、今は何もしていないと感じていらっしゃる方がおられましたら、
「何もしていなくても、あなたは◯」
まず親御さんから子どもを、無条件で受け入れ、それをご自身なりの表現で子どもにメッセージとして伝えてあげて下さい。
そして、その先に不登校の解決に向けてどう関わっていけばよいのかを不登校専門カウンセラーにご相談にいらして頂ければと思います。
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