いよいよ受験の年~親として子どもに出来ることとは?〜
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
2月に入り、大学受験だけではなく、高校受験も本格的になっている頃かと思います。
受験生だけでなく、親御さんにとっても、いつも以上に気が張っている時期かもしれません。
そこで本日はブログでも受験に関する話題についてご紹介しようと思います。
子どもの受験への向き合い方は様々
子どもは今、どんな態度で受験に臨んでいるでしょうか。あるいは来年受験の子はどのように受験のことを考えているでしょうか。
- 4月からの高校生活に向けて、「この高校に入りたい!」という思いを持って、頑張って取り組んでいる。
- 「高校に頑張っていこう」という気持ちはまだあまり見られず、「大丈夫かな」と親御さんとしても心配でいる。
上記以外にも、様々な子どもの様子があるかと思います。
以前、こんな生徒がいました。
その子は、中学3年生だったのですが、小学校高学年から学校には行ってはおらず、家で過ごすことが中心でした。いよいよ受験の年になったのですが、高校をどこに行くかの話や、勉強の話をするのも強い抵抗感があり、親御さんもどうしたものかと子どもへのかかわりに頭を悩ませていました。
受験生の年になったので、周りも受験生としての意識を持ってほしいと、どんな高校があるか等、進路の情報を一緒に考えようとしていましたが、子どもに響いている様子は残念ながらあまり見られませんでした。
一方で、その子の立場からすると、長い間行っていない学校に行くことはとてもハードルの高いものに感じていたのかもしれません。
それゆえに、4月から高校に行ける自信というのも中々持ちにくかったかもしれませんし、行く高校を決めるというのも勇気のいることだったかもしれません。
ですので、親御さんとも今後について話し合い、今年の受験は最初に目標をあえて定めずに(受験のため、というのを強調せずに)、まずはできそうなところから始めてみることを方針としました。
先のことは考えず、できることからやってみる
実際、その子はこんな様子で高校受験に向かっていきました。
「とりあえず好きな数学の勉強だけやってみようかな。高校行くとは決めていないけど。」
すると、一緒にやるうちにほかの教科にも興味が出てきました。
5教科を自分なりにやってみると・・・
「ためしに受験の勉強をしてみようかな。まだ受けるとは決めていないけど。」
受験勉強が安定してくると・・・
「せっかくだし受験だけしてみようかな。高校に行くかはわからないけど。」
高校受験に無事合格すると・・・
「合格もしたし、最初は行ってみようかな。続くかはわからないけど。」
もちろん、こうした言葉の間にはいくつもの気持ちの浮き沈みがありましたが、このような調子で高校入学を向かえ、自分なりのペースで高校生活を送っている子もいます。
初めから最終目標を定めないことも、長く続けるコツの1つ?
初めから達成する最終目標を定めずに、「とりあえずやってみようか」と小さな積み重ねをすることで、目標に少しずつ近づいていき、最初は遠い目標だったものがいつの間にか手が届きそうなものになっていった事例でもあります。
こんな頑張り方もありかもしれませんね。
進路選択の年などは、ご家族にとっても大きな節目の年となると思いますので、その子に合った形で、できるかぎり力を合わせて進めていけたらと思っています。
面談の際にも気になることがありましたらご相談くださいね。
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