不登校の子どもに対して怒らない為の感情の整理方法とは?
こんにちは、不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
今回は、不登校支援における、親子関係の中で起こる問題についてお話したいと思います。
あなたはここ最近で子どもに対して怒ったことはありましたか?
- 学校に行かない
- 勉強をしない
- 早く寝ない
- 朝起きない
- 家のルールを守らない
- 家のお手伝いをしない
- 外出しない
- 部屋に引きこもってばかりいる
- ゲームやスマホばかりしている
- 親の目をみて話さない
- 親の話を聞かない
- 兄弟ケンカをする などなど・・・
ざっと書きましたが、これらはカウンセリングでよく耳にする親御さんが子どもに対して「怒ってしまいがち」な場面です。
すぐにカ~!!っとなって、怒ってしまうという人は「怒りの感情」を上手くコントロール出来ていないかもしれません。
皆さんもどこかで耳にされたことがある話かもしれませんが、感情は一次感情と二次感情に分けることが出来ます。そして、怒りという感情は「二次感情」と呼ばれています。
一次感情は・・・【恐れ、寂しさ、不安、心配、苦しさ】等
二次感情は・・・【怒り】
あなたが普段、子どもと接していて色んな場面で湧き上がる「怒り」は二次感情なのです。そして、二次感情の裏側には、一次感情としてネガティブな「恐れ、寂しさ、不安」などの感情が隠れているのです。
そして、怒りの感情は「使用の感情」だという意見もあります。
怒りによって相手をコントロールするために、意識して「使う」のが怒りの感情だという考え方です。
例えば・・・
リビングで宿題をせずに遊んでばかりの子に怒っていたお母さん。しかし、突然チャイムが鳴り「ピンポ~ン!すいませ~ん宅配便で~す」と宅配業者が来たら、そのまま怒りの感情むき出して玄関に出るでしょうか?
そういう方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、怒りの感情は子どもに宿題をさせたいが為に使っていた感情なので、配達業者の前では出す必要がなく、至って冷静な感情で対応するということになるのではないのでしょうか。
この例えのように、怒りは自然に湧き上がってくる一次感情のような本来の感情ではありません。
しかし、カウンセリングでお話を伺っていると、多くの親御さんが怒ったときこそ、非常に感情的になって自分をコントロール出来ず、あとで後悔したりすることが多いようです。
とある中学2年生の子どものお母さんの例
別室登校をしている子どもが「今日は行きたくない」と言った時に、お母さんは我を忘れて怒ってしまったそうです。
お母さんの、怒りの感情の裏側にあったのは
- 同級生からどんどん遅れをとっているという「恐れ」
- うちの子だけ楽しそうじゃないという「寂しさ」
- いったいいつになったら学校に行けるようになるのかという「不安」
- 勉強も全くしないし、高校受験などは大丈夫なのかという「心配」
- 誰にも相談できない「苦しさ」
これらの一次感情が裏側に隠れているのに、そのことにお母さん自身が気づくことが出来ず、二次的に発生する怒りの感情に頼ってしまっていたということがありました。
「私が怒らないと、どんどん悪くなってしまうかも・・・」
という強迫観念をもっていたと仰っていたので、相当お辛かったと思います。
最後に…
人間は、自分の行動の目的を知ることで、自らの感情をコントロールすることが出来たりもします。
冷静に考え、客観的に考え、誰かと一緒に考える。
子どもやご自身の心の問題と向き合うときには、一人ではどうすることも出来ない時もあるかと思います。
そんな時は、是非担当カウンセラーと一緒にご自身を深く知るということを試していただくと、普段の家庭の生活の見え方も変わってくるのではないでしょうか。
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