心にプラスのエネルギーをためるためには何が必要か?②
こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
さて、前回の続きとなりますが、「心にプラスのエネルギーをためにはどんなことが必要か」について考えていきたいと思います。
前回のブログの最後に、上記を達成する方法として「親御さんから子どもに積極的に与えていくアプローチ」という言葉を挙げました。
>>>心にプラスのエネルギーをためにはどんなことが必要か①<<<
今回はその具体的な方法をお伝えしていきます。
3種類の承認
心にプラスのエネルギーをためていくためには「承認」を与えることが良いとされますが、実はその「承認」にも3つの種類があるといわれています。
その3つというのが、
- 存在承認
- 過程(プロセス)承認
- 未来承認
です。
1.存在承認とは・・・
これは、「あなたがそこにいるだけで(存在しているだけで)嬉しい」というように、子どもの存在自体を認めてあげる方法です。
とはいえ、何らかセリフで伝えるというのは難しいかと思いますので、
そっと触れてあげる(スキンシップをはかってあげる)
ということを考えていただければ十分です。「あなたがそこにいてくれている」ということが、触れるだけでも伝わっていくからです。
2.過程(プロセス)承認とは・・・
これは、起きた結果だけに注目するのではなく、その結果にいたるまでの過程(プロセス)に注目していく方法になります。
例えば・・・
例①『テストで100点を取ってきた』
→100点を取れて偉いね・・・△
→100点を取れるくらい一生懸命努力してきたんだね・・・◎
例②『コンクールで入賞した』
→入賞するなんて、すごいね・・・△
→頑張って制作していた姿をお母さん(お父さん)はしっかり見ていたよ・・・◎
といったように、◎のほうは過程に目を向けてあげている承認の仕方になります。
3.未来承認とは・・・
これは、その子の未来の可能性について伝えてあげる方法です。
例えば・・・
- ハサミを使うのがうまい子に対して「将来、美容師さんになれるかもしれないね」と伝えてあげる。
- 英語のスペルをしっかりと書けている子に対して「きっと今後英語は得意教科になっていくと思うよ」と伝えてあげる。 等
上記に挙げた存在承認や過程承認、未来承認をうまく使い分けて、子どもにプラスのエネルギーを与えていっていただければ幸いです。
子ども発信で出来ることとして
親御さんから子どもに積極的に与えていくアプローチのみならず、出来れば子ども自身にも実践していただきたいお手軽な方法があります。
それは・・・
- 気持ちよく挨拶する
- 自分のいいところを信頼できる人に伝えてみる
この2つです。
まず1つ目の「気持ちよく挨拶する」
これは言わずもがなかもしれませんが、自分から気持ちよく(プラスの)挨拶をすると、相手からもその分返ってくるということを指しています。
考えてみるとシンプルですが、こちらがいかにも元気が無さそうに挨拶をするときっと相手は戸惑い、元気な挨拶は返ってこないでしょう。逆に気持ちよく元気に挨拶をすれば、その分お返ししようとしてくれることが予想されます。
自分がプラスを出していくと、結果としてプラスが返ってくるということですね。
さらに、2つ目の「自分のいいところを信頼できる人に伝えてみる」
これは、うまくいった事や自信のある事を積極的に人に伝えていくという意味合いになります。
「言わないことが美学」と考える人もいるかもしれませんが、プラスのエネルギーをためていきたい時は、時に信頼できる相手にどんどん伝えてみるのも一つの手です。
きっと「よかったね!」「頑張ったね!」「すごいね!」など相手からプラスが返ってくることがあろうかと思います。
まとめ
心にエネルギーをためるという言葉からは、少々おおげさなイメージを持たれたかもしれませんが、日頃から行えることが多くありそうですね。
- 今、子どもには心にどれくらいのプラスエネルギーがたまっているのか。
- そして、どのようにしてプラスエネルギーの“やりとり”をしていけるか。
こういった視点で考えていくことも一つの方法と言えるのではないでしょうか。
それでは本日はこの辺で。
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