「不登校を考える」という座談会を開催いたしました!
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
先日、大阪市のある行政団体からのご依頼で「不登校を考える」という座談会を開催いたしました!
普段は、セミナーや講演会といった形で、一方的にお話させてもらう形が多いので、今回のような座談会形式は双方向で意見を交わすことができ、非常に有意義な時間になったと感じました。
頂いたご質問に通ずる考え方とは?
ご参加頂いた方々に、事前に当日テーマにしたいご相談内容をお聞きしていました。
- 中学生において、22 人に1人が不登校であり、年々不登校生徒数が増加していると聞くが、不登校の現状について知りたい。
- 子どもの行き渋りに悩んでいる。
- 朝、みんなが登校する時間に学校に行くことができない。
- 学校に行けていない理由 として「1学期くらいから教室がうるさいことが気になる」、「 嫌だといえない性格で、グループ行動が苦手」と子どもが言う。
- 夏休み前くらいに嫌なことを言われたことから、 夏休み明け以降学校に行けていない。
- ゲーム中心の生活で昼夜逆転の生活になっており、お昼ごろ起きてきて夜は2時~3時頃までゲームをしている。
- 集団生活が苦手・・・等
ご参加の方々の現在抱えておられるお悩みをテーマとして取り上げ、その場でお母さん方のお気持ちやご意見を伺い、私からも不登校支援カウンセラーとしての見解を述べさせて頂きました。
その中で、「結局はこれが大事だね・・・」とお母さん方の総意として思われることがありました。
それは・・・
①親子関係を良好に保つことが肝要である
②表面的な言葉や行動に振り回されず、その裏にある目的や思惑を冷静かつ客観的に見るのが大事
という2つのことです。
朝に起きてこないことも、ゲームに没頭することも、表面的に見ればお母さんたちからすると、「なぜ?」と思ってしまうことばかりですよね。
しかし、その子どもの行動の裏側には
- どのような子どもの気持ちが隠れているのだろう
- どんな目的があるんだろう
ということに目を向けることが大切なのです。
一旦冷静に考えることで、お母さん方はすぐに感情的に声掛けすることが防げます。そして、良好な関係を崩してしまうような声掛けにはならないのだろうと、皆様話し合っておられました。
私達、不登校支援センターも、行動の目的に目を向けた考え方をしています。
不登校というのは、あらゆるストレスへの対処行動の一つであり、あくまで自らの意思によって取っている行動であると捉えています。
私は今回の座談会において、そのことを改めて再確認出来たとともに、その考え方が少しでもお役に立てればという思いで私の考えもお話させて頂き、座談会は大変有意義な時間になったと感じました。
最後に・・・
本年も残りわずかです。
不登校支援センターは、今年も不登校支援の専門機関として、不登校のありとあらゆるお悩みをお聞きして参りました。
不登校は悪いことでなくストレスへの対処行動であり、その行動をとることがクセになっている状態とも考えられます。
であるならば、そのクセを社会人になるまでほうっておくべきではありませんよね。出来ればいつかは不登校以外のストレス対処行動を身に着けてほしいと思っています。
しかし不登校という経験を通じて、学ぶ・気がつく・身につけることも非常に多いと、現場のカウンセラーとして感じることもあります。
また来年からも、少しでも不登校でお悩みのご家庭の支えになれればと思います。
来年も不登校支援センターをよろしくお願い致します。
それでは、良いお年をお迎えください。
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