お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

心にプラスのエネルギーをためるためには何が必要か?①

こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

突然ですが本は、とある実験のご紹介から始めていこうと思います。

ねずみのストローク実験

【ねずみのストローク実験】

3匹の同じ種類のネズミ(生まれた日もほぼ一緒です)に、ある試みを実施しました。

それは・・・

  • Aのねずみには、、、餌を与える時、手で なでながら与えた
  • Bのねずみには、、、餌を与える時、電気ショックを加えて与えた
  • Cのねずみには、、、なにもせずに餌を与えた

さて、A、B、Cのネズミのうち、大きくなってから最も発達が良く、活動的になったのはどのネズミだったと思いますか?

そして、もっとも発達が悪かったのはどのネズミだと思いますか?

正解は・・・

最も発達が良かったのは、「A」のねずみ

(Aのねずみ:餌を与える時、手で なでながら与えた)

最も発達が悪かったのは、「C」のねずみ

(Cのねずみ:なにもせずに餌を与えた)

だったそうです。いかがでしょうか?

この結果に「意外」と思われた方も中にはいるかもしれません。(ちなみに私は、正解を聞く前は最も発達が悪かったのは「B」のねずみの方だと思っていました!)

さて、少し解説を加えると、

  • 「手でなでる」などのプラスの反応を与えた場合は大変発達が良かった(A)
  • 次いで、例え苦痛を伴う電気ショックでもそれらを一切与えないよりは与えたほうが発達がよかった(B)
  • 逆に刺激を全く与えない=無視・無関心に対応したねずみは一番発達が悪かった(C)

このような実験結果となったようです。

人間社会に当てはめてみると・・・

実は、人間に当てはめても同じことが言えるという学説があります。

まず、認める・感謝することはとても大切ですし、これはプラスの反応を与えることと重なります。そして叱ったり、怒ったりすること(先の例でいうと電気ショックを与えること)は少なくともその人の存在自体は「認めている」という証拠になります。

しかし、「無視する」「無関心」ということは、その人の存在を認めていないということになります。きわめて心の栄養が少なくなると言われてるのです。

親御さんや私たちカウンセラーは、子どもが心にプラスのエネルギーを持てるような

多くのプラスの刺激(ストローク)を与えていけるような存在

として、子どもの自立・自律のサポートをしていきたいものですよね。

では、子どもが心にプラスのエネルギーをためていくにはどんな方法があるでしょうか?

親御さんから子どもに積極的に与えていくアプローチについて、次回はその具体的な方法についてお伝えしていこうと思います。

心にプラスのエネルギーをためるためには何が必要か?②

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