不登校の子どもと円滑なコミュニケーションするための5W1Hとは?
こんにちは。不登校支援センター東京支部の椎名愛理です。
今回は、コミュニケーション、特に「会話」について考えていきたいと思います。
カウンセリングにお越しになる親御さんから、
- 「子供との会話が続かない」
- 「子供の話をどのように聴いて、なんと返せばいいのかが難しい」
といったお話しを、よく伺います。
皆さん日々会話をする際に、なにか気をつけている点はありますか?
「これ」といったものをすぐに上げることが出来る方は少ないかもしれませんね。
毎日の会話で、私たちは当たり前のように
- 「自分が言った言葉は、相手に理解されている」
- 「相手から聴いた言葉は、自分が思っているのと同じ意味である」
と感じているのではないでしょうか。
そして、言葉の伝え方や伝わり方について、あまり深く考えなくても即座に言葉を選択し、口にしている事と思います。
だからこそ不登校という状態にあり、一つの言葉が子どもの気分や状態を左右するかもしれないという事態になった際は、一段と「言葉選び」や「伝え方」に注意をされるのだと考えられます。
そして人は、話をしている時
【相手が自分に興味をもっているか】
【自分の話を真剣に聴いているのか】
という事を、無意識のうちに察知する力があります。
例えば、以下のやり取りを見てみましょう。
A「今日学校で嫌なことがあった」
B「そうか、嫌なことがあったんだね」
A「友達と喧嘩をして、相手をたたいてしまった」
B「友達をたたくなんて、悪い事じゃないか。相手に謝ってきたの?」
一見、会話として双方のやり取りがあり、成立しているように感じられるでしょう。
しかし、ここに「5W1H」を取り入れるとどうなるでしょうか?
A「今日学校で嫌なことがあった」
B「どのような嫌なことがあったの?」
A「友達と喧嘩をして、相手をたたいてしまった」
B「なぜたたいてしまったの?」
A「友達が、別の友達の悪口を言っていたから」
B「それを聴いて、Aはどのような気持ちになったの?」
A「手を出してしまって、後悔している」
B「後悔しているんだね。ではどうしたらいいだろう?」
- 「どのような=HOW」
- 「なぜ=WHY」など
会話の中で相手の心情や考えを深めるような一言を挟むことで、会話が広がり、より深みのあるやり取りになっていますね。
子どもとの日常会話を意識してみましょう
人は、自分が発した言葉に対して何か問いかけられる事で
- 自分の話に興味を持ってくれているという充足感
- 相手が真剣に話を聴いてくれているという安心感
を得ることができます。
忙しい毎日の中ではなかなか難しいこともあるかと思いますが、少し振り返って子どもとの会話を思い出してみませんか?
親御さんと子どもの絆を今よりも深めるヒントが隠されているかもしれません。
しかし中々ご家族だけで、日々のやり取りを振り返り、当時の心情を思い出すことは難しいと思います。そんな時は、お気軽に私たちカウンセラーにご相談くださいね。
一緒に会話の中から、コミュニケーションを深めるヒントを沢山探していきましょう。
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