自宅で出来る不登校改善に効果が期待できる親子会話レッスン
こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。
今年も残すところあと僅かにとなりましたね。今年1年はどんな年だったでしょうか?私はとても充実した1年であったと感じております。
最近お話しした子ども達に「今年はどんな年だった?」と聞くことがあります。
それぞれ違った感想が出てきますが、上手くいかなかった子の中には、
「ずっと罪悪感でいっぱいだった」
という子もいました。
今年1年を漢字1文字で表すなら『罪』になってしまうそうです。苦しい1年だったんだろうと想像できますね・・・。
この1年はなんのためにあったのか
上手くいった子にとっても、いかなかった子にとっても1年は変わらず始まり終わります。
では、それは一体なんのためにあった時間だったのでしょうか。
仮に100歳まで生きるとして、その100分の1の時間はなんのためにあるのでしょうか。考えたことのない方もいるかもしれません。
時間の使い方は人それぞれの目的によって変わります。
- 将来のために勉強する1年と考えている人
- 目一杯楽しむための1年だと考えている人
- しっかり休む1年だと考えている人
- 自分を見つめなおす1年と考えている人
- 色々な人と出会うための1年と考えている人
- 自分の可能性を探す1年と考えている人
色んなことが考えられますよね。
実際の行動として、あれが出来たこれが出来なかった、というのはただの結果に過ぎません。意識したいのは自分はどうしようと思って過ごしていたのか、というところです。
年末になってくると1年の振り返りをしたくなってきます。
「〇〇しよう」と思っていてやらずに終わったなら、来年はどうしようかと考えたいですよね。反対に自分の思う通りの1年が過ごせたなら素晴らしい。来年も継続したいですね。
これは、1年の最初に「〇〇しようかな」と意識なければ出来ない振り返りです。結果として上手くいくかいかないかではなく、自分がどうしたいのか、どうなりたいのかというのは考えておきたいですね。
もし何も考えずに過ごしてしまったら・・・
1年を振り返ってみても、良かったのか悪かったのか。自分が思っていた通りだったの違ったのか・・・それすら分かりません。ちょっと勿体ないですよね。
冬休みの間にしておきたいこと
子ども達の中には「日々の生活で手一杯となり、今年をどう過ごすか、なんて考えていなかった!」という子が結構います。
私自身も子どもの頃は、1年をどう過ごすのかなんて意識していませんでした。精々今年の抱負などを聞かれたときになんとなく思ったくらいです。普通に生活している分にはそれでも問題はありません(今思うとちょっと勿体なかったですけれど)。
しかし、不登校となって時間の使い方がとても大切な時期の子たちには、「1年をどう過ごすか」について、なるべく意識してもらいたいな、と思います。
何故かというと・・・
これから始まる1年をどう過ごすかについて意識せずに生活していると、変化を作るのが難しいからなんです。
毎日学校に通っている子どもたちは良い経験も悪い経験もたくさんあると思います。それらが刺激となって、自分はどうしたいか。どんな風にしていこうか、と意識しなくても大なり小なり考えます。
しかし毎日変化の少ない生活を家の中でしているような場合、考えるきっかけや、考えのもとになることとの出会いが極端に減ってしまいます。
親と最低限の挨拶しかせず、1日家の中で同じようなことだけして生活している・・・こんな子もかなり多いのですが、その状態で見守っていても、状況に変化が起こることはあまりないです。
しかし、そんなあまり変化をしない生活の子たちでも
- クリスマス
- 年越し
- 正月 等
イベントが目白押しの冬休み期間には、嫌でも1年の終わりや翌年のスタートというものを意識させられます。TVでもネットでもゲームでも漫画でも、どのジャンルでも年の終わりには何かしらのアクションがありますよね。だから自然と、認識させられてしまいやすいのです。
ある意味、このタイミングはチャンスだと私は考えています
日ごろはあまり意識していないことだったり、親御さんとしてはあまり話題に出しにくいことでも、年末も近づくこのタイミングなら自然とお話ししやすいですよね。
何でもない時に『来年はどう過ごそうか』と切り出しても中々話を聞いてくれない子でも『今年も終わるねー、来年はどうしようか?』となれば、反応は変わることが多いです。
だからこそ、年末年始は日ごろ話さないようなことをあえて話題にしてみてもらいたいのです。
もちろん『今年はダメだったから来年はこうしろよ!』なんて言い方にはならないよう、話し方には気を付けたいところですね。
シンプルでごく普通のことですが、
①今年の振り返り(出来た出来ないではなく、何か意識して過ごせたか)
②来年はどうしたいか(出来るか出来ないかは関係なく、自分がしたいこと、なりたい自分)
これを冬休み中にやっておくだけでも違います。カウンセリングに来ている子にもお話しする時間の中で行うことが多いです。
満足できる新年を迎えるために、出来ることはやっておきたいですよね。
それでは本年もお疲れ様でした。
よいお年を。
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