兄弟喧嘩を上手く収める「命令」と「お願い」の活用方法とは??
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今年もインフルエンザの流行する季節となってきました。手洗いうがいと、栄養のあるものを食べて、元気に乗り切りたいものですね。みなさんも温かくしてお過ごしくださいね。
本日は、兄弟ゲンカについてお話をしたいと思います。
きょうだいゲンカは、些細なことから始まっていくことが多いですよね。きょうだいだからこそ、友達とのケンカではないような激しい取っ組み合いのけんかになったりすることもよくあり、間に立つ親御さんの立場からすると日々本当に大変なのだと思います。
兄弟ゲンカ勃発!きっかけは些細な出来事・・・
弟「お兄ちゃんゲーム貸して~」
兄「イヤだ。」
弟「ゲーム使ってない時は使っていいって言ったでしょ」
兄「もうすぐ使うから今はだめ!俺のものなんだから」
弟「今使ってないんだからいいじゃん」
兄「今使おうとしてたの」
弟「お母さーん!!お兄ちゃんがゲーム貸してくれない!!」
今にもケンカが始まりそうなやりとりですね・・・。
さて、皆さんならこの状況どうするでしょうか?
大人の目線で判断すると、お兄ちゃんに対して
- 「貸してあげなさい!」
- 「どうして貸してあげないの?!」
- 「おにいちゃんなんだから我慢しなさい」
- 「使ってないなら貸してあげなさい」
- 「譲り合って使うっていう約束でしょ?」
このように言葉をかける親御さんも多いのではないでしょうか。
しかしこのお兄ちゃん側にも事情があるみたいなので、弟にゲームを貸したくない気持ちは変わらない可能性が高いですね。お母さんのこの一言で収まる事ももちろんありますが、結局ケンカが始まってしまうことが多いのではないでしょうか。
それでは少しお兄ちゃんへの言葉を変えてみましょう!
- 「貸してあげられる?」
- 「貸してあげてくれないかな?」
- 「貸してもらえるとありがたいな」
- 「貸してあげてくれると助かるな」
- 「貸してあげてもらえたらうれしいな」
このような言葉に変えてみます。
そうすると、同じことを頼んでいるのですが、お兄ちゃんの言葉の捉え方にも変化が出てくる可能性があるのです。
「命令」と「お願い」
人にものを頼むときのパターンとして、「命令」と「お願い」の2つがあります。
大人としては、このケンカの間に立った場合、
- ルールは守らないといけないもの
- 年上なんだから優しくしないといけない
- 今は使ってないから貸してあげるべき
という客観的な大人の見方があるので、どうしてもお兄ちゃんへの「命令」になってしまいやすいと考えられます。
「お願い」が聞き入れやすい理由とは
「~しなさい」「~したらダメ」という命令ではなく・・・
「~してくれる?」という「お願い」に表現を変えることで、子どもには選択権を与えられている感覚が出てきます。
そうすると反発したいという気持ちが和らぐ可能性があるのです。
相手にお願いされると、聞き入れるか、聞き入れないかを判断する余裕が、子ども側の心に生まれるのですね。
この親御さんからの言葉かけによりすべてのケンカが収まるかといったらそうでないかもしれません。しかし、そこまでひどいケンカにならなくなるという可能性は十分に考えられるということです。
兄弟ゲンカと不登校との関係は??
子どもが不登校状態の場合、ストレスがたまることで、きょうだいゲンカが増えるということがよくあります。
これは、不登校状態のとき、強いストレスを感じている状態の子どもが多いので、きょうだいに当たりやすくなるというのが考えられます。
きょうだいゲンカについて、何か気になることがあれば、カウンセラーにぜひ一度ご相談くださいね。
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