これで解決!?子どもの性格を変える方法とは?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
本日は面談の際にたびたび出てくる話題について、ご紹介しようと思います。
うちの子の、〇〇な性格を変えてほしい
面談の際に、このようなお話を親御さんから時折お聞きすることがあります。
例えば、
「うちの子はプライドが高くて、『とりあえずテスト受けるだけ受けてみよう、点数取れなくてもいいから』と言っても全然聞かないんです。テストを受けないより受けた方がいいのに。」
といったお話しです。
きっと、親御さんからすると、その子ども自身の性格で本人が苦しんでいる様子を日々見ていることで、「もう少し柔軟に考えられたら楽に過ごせるだろうに・・・」と思う場面がたくさん思い浮かんでいたのかもしれません。
けれども親御さんが「そういう性格を変えないと自分が苦しいだけだぞ。なんでも完璧にしようとしないで、もっと気楽に考えられるようになりなさい。」と、言えば言うほど、子どもの態度は頑なになっていったそうです。
性格を変えることの難しさ
先ほどの親御さんの仰っていることも間違っているようではなさそうですが、なぜ子どもの態度は頑なになってしまったのでしょうか。
そのことについて、私自身は、
「すべての性格には意味があるということ」
このことをカウンセリングでも意識しています。
例えば・・・
子どもは自分自身のプライドを高く持っていたからこそ、
- 乗り越えられた経験
- 自分の心を守れた経験
きっとこれまでの人生の中で、こういった経験を積み重ねてきているから、その性格が形成されてきたのだろうと思います。その子にとっては、これまでの自分を助けてくれた大事な大事な性格であり、様々な経験を通して積み重ねてきたものです。
だからこそ、たとえ今困っていたとしても、そう簡単に性格を変えることはできないのかもしれません。
ですので、言われれば言われるほど、「この性格を失うまい!」と必死に守ろうとしているのかもしれませんね。
親御さんとしては、子どもが少しでも楽になるように・・・という思いからにもかかわらず、親子間でこのような気持ちのすれ違いが起きてしまうのはとてももったいないことだと感じています。
性格を変えるのではなく、新しく付け足していく
今子どもに備わっている性格は、これまでの子どもを支えてくれた大事な性格なのだと思います。
だからこそ、まずはその性格のおかげで、
- どんなイイことがあったか
- どんなことから自分を守ってくれたのか
その振り返りをすることが大切かもしれません。
今まで自分を支えてくれた性格の大切さを改めて理解した上で、
「今は、これからは、どんな自分でいたら思うように前に進めるだろう」
と、そんな視点で子どもとはカウンセリングで話しています。
またご家族とお話をしていて、ふと思うことがあります。
それは、性格というのはまるで積み木のような捉え方もできるのかもしれないということです。
今まで積み上げてきたものを崩すのはなんだかもったいない気もしますが・・・
今まで積み上げてきたものに新しく付け足すのはまだチャレンジしやすいかな、と思いませんか?
子どもも毎日を安心して過ごせるように、親御さんも毎日を安心して見守れるように、私たちカウンセラーも、カウンセリングを通してサポートさせていただけたらと思っています。
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