【心理学】子育てに役立つ「安全」と「安心」の使い方とは?
こんにちは。不登校支援センター横浜支部の庄子大貴(しょうじだいき)です。
最近、「平成最後の~」と聞くことが多くなりましたね。そして、もう少しで平成最後のクリスマスや年末が近付いて参りましたが、皆さんはどんな過ごし方を計画されていますでしょうか?
さて、今回は「安心」と「安全」の違いについてお話したいと思います。
カウンセリングに来られる親御さんからこういう言葉を聴くことがあるんです。
「子どものことを考えると家に素直に帰りたくないんです。仕事を長くするか、一息ついてからにするか・・・・」
皆さんはこんな気持ちになったことはありませんか?
家に帰ると学校に行かない子どもが待っており、何もしないでずっとテレビやスマホを眺め続けている状況かもしれません。場合によっては親が子どもに気を遣わなければいけない・・・。そう考えると鬱々としてしまうのではないでしょうか?
親御さんのこの時の気持ちは、子どものことで自分にストレスをかけたくないという、「安全第一」の状態になっているかもしれません。
「安全」の状態は良いことがまったくありません
「安全」とは客観的な状況を指します。身の回りに危険が無いかどうか、非常に神経を張っている状態です。なので、緊張状態とも言えます。
その状態で心から休まる人は居ないのではないでしょうか。
実際、不登校の子どもが誰とも話さない状態や引き篭もっている状態は、家の中ですら「安全」を保とうとしているので、常に緊張していると考えて下さい。
また、親御さん自身が子どもに気を遣っているときは
「子どもの機嫌を損ねないようにしないと・・・、また何をする(される)か分からない」
と思って、無意識にでも意識的にでも、安全でいることを第一としているかもしれません。結果的に子ども中心の環境に変化し、子どもにとっては居心地が良い家になってしまう傾向にあります。
もし心当たりがある様でしたら、これは今から変えて行くべきです。
安全から安心に変わると大きく変化します!
居心地が良い家は「安全」か「安心」かで大きく意味が変わります。
安全第一だと親御さんの緊張状態は強いです。しかし、安心に変わると
- 親も子ども居心地が良い
- 家に帰りたくなる
- ホッと安らげる空間
- 会話が楽しくなる
- 家族同士が認め合えるようになる 等
安全から安心に変わるだけで違う家のように感じないでしょうか?
安心は主観的な状況を指すので、自分自身がホッとすることを表しています。
安心の家にするためには家族全員が「安心」に!
安心の家にするためには家族全員が「安心」を共有する必要があります。
子どもが安心する為には子どもだけでなく親御さん自身が安心だと思える環境づくりが必須です。
ある親御さんがこの前のカウンセリングの際に、この様なことを言ってくれました。
「以前までは“母親”だからちゃんと子どもに怒らないといけないと思っていました。どこかで母親はこうあるべきだと思っていたんだと思います。でも、ここでカウンセリングを受けて、私らしくない怒り方だと気付けました。それからは無理な感情で怒ることはなくなりましたし、私らしい見方が出来るようになりました」
「安全」を意識している間はどこか親御さんの中で無理をしていることも考えられます。
先ずは親御さん自身が「安心」出来るようにしていくことが大切ですね。
一度、不登校支援センターの初回無料相談(50分)にいらしてみませんか?親御さんと子ども、家族全員が「安心」して過ごせるよう、サポートをさせていただきます。
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