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【注意】(不登校の子どもを)家に迎えに来て!って友だちにお願いする際の注意点

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。

本日はカウンセリングの中で、たびたびご質問いただく内容についてお話させていただきますね。

「(不登校の子どもを)家に迎えに来て」って子どもの友だちにお願いするのはアリ?ナシ?

このご質問は、

  • 親御さんが友だちにお願いしようか考えている
  • 担任の先生から提案があり考えている
  • 友だちから申し出があり考えている 等

様々なケースがありますが、カウンセリングでもたびたびご質問いただく内容になります。

実際、「絶対にこうしてください!」という正解の選択肢はないと感じていますが、ここだけは外せない、大事なチェックポイントはあると考えています。

「友だちが迎えに来ること」を、子どもは望んでいますか?

・・・どうでしょうか?

もし、子どもが、友だちが家に迎えに来ることを望んでいるのであれば、

それは子どもが前に進もうとする一歩を踏み出す後押しにもつながっていくと思います。

子どもが学校にいざ行こうと思った時、

  • 「久しぶりのクラスでみんなどんな反応が返ってくるだろう。」
  • 「1人だと少し心細いな。」
  • 「話しかけられたらなんて答えようかな。」

などなど、いろんな不安がよぎります。

そんなときに仲良しの友だちと一緒に登校することは、「それならもっと安心できる!」「心強い!」と子どもも感じるかもしれません。

一方で、友だちが家に迎えに来ることを、子どもが望んでいない場合はどうでしょうか?

もしかしたら、親御さんや、先生からすると、「友だちが家に迎えに来ることが、子どもが学校に向かう突破口になってほしい。」そんな思いをお持ちかもしれません。このまま何もしないでいると、ますます行きにくくなってしまうのではないか、何かできることはないだろうか・・・と一生懸命考えられてのことだと思います。

しかし、実際に様々なご家庭のお話をお聞きすると、友だちが迎えに来ることを、子どもが望んでいない場合は、あまりプラスに働かないばかりか、マイナスに働いてしまうことが多いと感じています。

友だち関係が崩れてしまう、というリスク

友だちが家に迎えに来ることを子どもが望んでいない場合、実際にどのような状況が起こり得るのでしょうか。

子どもとしては、学校に行こうとする気持ちよりも、学校には行きたくない気持ちが強い可能性があり、大きなストレスを抱えていることが考えられます。そのような状況では、せっかく友だちに迎えに来てもらっても、なかなか学校に向かうことはできません。

迎えに来てくれる友だちというのは、きっと仲の良い友だちであることが多いかと思います。しかし、そんな仲の良い友だちが迎えに来てくれたのにもかかわらず、断ることになってしまった・・・そうすると、友だちが迎えに来たのに、学校に行かない、誘いを断ることになったという事実が子どもにとって、さらなるストレスとなる場合があるのですね。

そして、その友だちと子どもとの間で、

「学校に行けている友達」と「学校に行けない自分」

という上下関係が生まれてしまうリスクがあります。

もともとは仲良く過ごせる対等な友だち関係だったにもかかわらず、迎えに来てくれた友達に学校に行くことを断ることで、子どもは「できない自分」という誤った印象を強く感じてしまうかもしれません。

そうなってしまうと、前までは友だちと普通に話せていたのに、

  • どこか引け目を感じてしまう
  • 話すのにも気を使ってしまう 等

子どもが自信を失ってしまう可能性が出てきます。

友だちの協力は、子どもの後押しとなるタイミングで

仲の良い友だちというのは、学校に行った時に子どもが安心できる存在というだけではなく、もしかしたら学校卒業後も付き合いが続いていく、そんなかけがえのない存在にもなるかもしれません。

そんな大切な関係がギクシャクしてしまうのはもったいないですよね。

だからこそ、子どもの後押しとなるタイミングで、友だちに力を貸してもらえたらいいですよね。

そのためにも「子どもの気持ちはどうなのかな?」と考えてみるのも大切なチェックポイントになりますので、今回取り上げさせていただきました。

このブログが皆さんのお役に立てれば幸いです。

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