【実話】不登校経験者伝える「嬉しかった対応」と「辛かった対応」とは??
こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
早速ですが本日は、親御さんに「不登校経験者の生の声」をお届けしたいと思います。
親御さんへ伝えたい「不登校経験者の生の声」
親御さんとのカウンセリングのお時間の中では、やはり子どもへの対応について悩まれる方がとても多いと感じます。そのため、実際に不登校を経験した子どもが何を思っていたのかをお届けすることで、解決への糸口にもなると思った次第です。
今回は実際に不登校支援センターに通われている子どもたちに、周囲がしてくれて嬉しかった対応や、逆に辛かった対応を聞いてみました。
その紹介をさせていただき、参考にしていただければ嬉しく思います。
(子ども一人ひとりの状態や状況がありますから万能のものではありませんがご了承ください)
不登校経験者が伝える「嬉しかった対応」
- 一定期間、学校のことを忘れて自分の趣味や興味のあることに親がとことん付き合ってくれた
- 自分が失敗して気まずい思いをしていても、どうしてそうしてしまったか等、背景の気持ちを汲んで話を聴いてくれた
- いつから学校に行くか、何から始めるかなどを親のペースではなく自分のペースで考えさせてくれた
- 学校の先生から今学校で何が起こっているのかなどの情報をもらいクラスの様子がわかった。且つ「だからおいで」と強制されることはなかった
- 学校に行っていない期間でも、本音で話せる第三者と話すことができ自分の考えを整理することが出来た
- 自分の良いところや成長を認めてもらい、また「ありがとう」という言葉を周囲から言ってもらえた
不登校経験者が伝える「辛かった対応」
- 自分が話したことを「聞いてくれるフリ」だけして実際は何も聞いてくれなかった
- 「どうせお前は●●だ」と決め付けられてしまい話す気も失せてしまった
- 良くない所ばかりを指摘された、責められた
- 父と母が自分のことでしょっちゅう言い合いをしていて、それを聞くといたたまれない気持ちになった
- 体調が悪いと訴えた時、それを疑われて「都合が悪いとすぐ体調のせいにするんだから」と言われた
- ゲームやパソコン、スマホを一切禁止された
- 一人で考えたいと思っているタイミングなのに色々とアドバイスをされて正直なところ、ありがた迷惑だった
なるべくすれ違いが起こらないように
いかがだったでしょうか?
上記に挙げた例は、あくまでも一例となりますが、不登校経験のある子どもから直接お聴きした中でも特に多かったものをカテゴリー分けしてみた形となります。とは言え、先にも記載しましたが、その子どもの状態や状況によって対応が異なってくることは明らかです。
だからこそ、子どもが普段から何を思い、言葉にならないどんなメッセージを
発しているかをキャッチすることがとても大切になってくるかと思います。
とある精神科医は、以下のように言っています。
▼
「人間関係(親子関係含む)が上手くいくためにもっとも大切なのは、“雰囲気”である。安全を感じ、相手に暖かく抱えられている雰囲気の中でこそ、相手(子ども)は自己解決力を高める。“理論やテクニック”を差し置いて何よりも大切なのは雰囲気だ。」
最後に…
私たちカウンセラーが親御さんとお会いできるお時間というのは本当に限られたお時間となります。
大半の時間を子どもとお過ごしになられているのはやはり親御さんであり、子どもの雰囲気を誰よりもキャッチできるのもまた、親御さんだと信じています。
それでもやはり、迷ったり悩んだりすることがあるかと思います。
その時、私たちカウンセラーは親御さんのお気持ちを深く受け止め、子どもとの架け橋になれれば幸いに思います。
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