不登校だった子どもが学校へ戻るときに感じる不安とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今回は、学校へ戻るときの子どもの不安について書きたいと思います。
先日、中学2年生の男の子A君が4ヶ月ぶりに登校しました。
登校前にカウンセリングに来た時には、青ざめた顔で、私に「クラスの皆になんて言われるか不安だ。」と50回くらい繰り返し言っていました。
学校に戻った時は
- 「なんで学校休んでたの?」
- 「家で何してたの?」
- 「体調大丈夫?」
などがクラスの皆から一般的に言われる言葉です。
なかには「何さぼってたんだよ」「宿題もせずにいいなー。お前は」など悪意をこめられたことを言われるケースもあります。
A君は私に、クラスの皆から「なんで休んでたの?」と言われたらなんて答えればいいのか、を特に聞いてきました。こういう時は私は、
「これを答えたら、せっかく不登校を経験した意味がないでしょ。自分で考えなさい。そのかわり学校に行って、また新たに不安要素が出てくる場合もある。それはフォローする事を約束するので、学校に登校した時のクラスメイトの反応を覚えておいてね」
と言うようにしています。
A君は納得はしていませんでしたが、なんとか自分自身で考えようとしている様子でした。
A君は約束通り学校に再登校を果たしました。
クラスの皆の反応も上記の感じで、ある程度予想通りだったそうです。
A君は学校に3日間通ったところでカウンセリングに来ました。
私: どうだった?
A君: ほとんどの人は、「久しぶり!!」とか受け入れてくれたけど、ある男の子から「サボり魔!!」と言われた。やっぱりもう行きたくない!(この時点で半泣きでした)
私: ふーん。確かにサボり魔と言われるのは辛かったかもね。じゃあ、「やっぱりお前は学校に来れなくなると思ってたよ」と言われたかったの?
A君: ???
私: サボリと言われるということは、以前学校に通っていたときには、学校を休まなくてはいけない理由など見当たらなかったということでしょ?その問題がなかった生徒が学校に来なかったらサボりといわれても仕方ないよね。
これは褒め言葉でしょ?「やっぱり学校に来れなくなると思ってたよ」とか、せっかく学校に行ったのに「無理しなくていいよ」みたいな事をクラスの皆に言われたら、「もともと問題ある子だと思ってたよ」と言われているのと一緒だからね。
A君: そうか・・・(ここで泣くのをやめる)
私: 明日からまた堂々と「サボりのA君です」という感じで学校行け。これはA君が勝ち取ってきたポジションでしょ?
A君: うん。
もうこのやり取りから3ヶ月くらい経ちますが、A君は現在も休まず学校に通い続けています。
学校に戻る前から「こう言うといいんじゃない?」とアドバイスをしたり、方向性を示しすぎたりてしまうと、子どもは自分で考えて動かなくなる危険性があります。
そして実際に何か想定外の反応がかえってきた際にも、自分で考えて動かないことで正しく対応できなくなってしまいますので、注意しましょう。
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