不登校解決現場レポート子供の心理学

【危険】「子どもの気持ちを知る」時の落とし穴とは?

こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。

さて、今回は 親子関係においていつの間にか嵌ってしまう落とし穴 についてのお話をしたいと思います。

カウンセリング中に親御さんとお話をしていると時折こんなような言葉をお聞きします。

子どもが落ち込んでいると私も落ち込んでしまいます…

確かに、いちばん近くで子どもを見守っている親御さんにとっては子どもの行動ひとつひとつにご自身の気持ちが動かされることも多いでしょう。

カウンセリングでも 「子どもの気持ちを知る」 ことは大切なテーマのひとつです。

ただ、これが思わぬ落とし穴を作ってしまうことがあります。

あなたがうれしい なら わたしもうれしい

あなたが悲しい なら わたしも悲しい

つまり・・・

あなたのきもち =(イコール) わたしのきもち

お父さんやお母さんがよろこんでくれるから 学校にいく

(お父さんお母さんがうれしい = わたしもうれしい)

お父さんやお母さんが嫌がるから ゲームをやめる

(お父さんお母さんが悲しい = わたしも悲しい)

お互いのためを思って・・・のこととはいえ、子どもの目的は「常に自分ではない誰かのため」となってしまい、子ども自身の目的を見失ってしまうことになりかねません。

場合によっては親御さんと自分の考え方や気持ちが完全一致していないと安心できない、というような共依存状態に陥ってしまいます。

子どもたちはいつか、自分の足で歩かなければならないときがやってきます。

遠くない未来にやってくるだろうその日のために、親御さんからできることの支援を一緒に考えていきましょう。

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