不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学

自己主張をしない子どもの心を理解するには●●●●●が重要

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。

さて、本日はある中学生の男の子との面談のお話をしたいと思います。

昔からあまり自己主張しない、話さない男の子

その子は、中学に入ってから友達となかなか仲良くなれず、クラスで居場所を見つけることに苦しんでいました。

カウンセリングに対しては抵抗感があるわけではないのですが、元々自己主張をしないとのこと、これまでの人間関係への苦手意識からか、自分の気持ちを言葉にするのがあまり得意ではないようでした。

「(心に)何か引っかかっている感じはするんだけど、よくわかんない。モヤモヤする。」

そんな感覚を話してくれたこともありました。

しかし、それ以上自分の感じていることを言葉にすることが難しいようで、親御さんも子どもが何を考えてるのか理解してあげたいけれど、気持ちがわからないとお悩みになっていました。

実際、他の子どもとの面談の際に、学校のことについて話していても

  • 「何で行けないのかわからない。」
  • 「よく分からないけど学校の全部がいや。」

こんな風に話す子は多くいます。

実は、自分の心の中で起こっていることを言葉にするのはそう簡単ではないのかもしれません。

いつもと違う状況がきっかけに?

しかし、その男の子との対話にもあることをきっかけに変化が起こります。

そのきっかけとは、カウンセリングをいつもと違う曜日、時間に行った時でした。

実はその子はいつも学校が休みの土日に来ていたのですが、あるとき親御さんのご都合で平日の午前に面談を実施することになりました。

すると、その子との面談のとき、いきなり「今日はしんどかったわ・・・」と一言こぼしました。

私が「どうしたの?」と聞くと、

「学校がある時間だから知っている人に見られたらどうしよう、とか色々気になって。」と事情を話してくれました。

結局、その日は話がどんどん深まり、その子の価値観の中にも

  • みんなと同じでいたいこと
  • 普通でいたいこと
  • そこから外れることの不安

を強く抱えていることを理解することができ、一緒に向き合っていくきっかけにもなりました。

自分の気持ちを言葉にするのは大変だったかもしれませんが、面談に向かう途中に感じたタイムリーな気持ちの変化だったので言葉にしやすかったのかもしれませんね。

子どもの心を理解するチャンスにも…

今回のように、面談をいつ実施するかによって、子どもはいつもと違う一面を見せてくれたり、子どもの理解がさらに深まることにつながることがあります。また、今回の子どもの反応とは逆に、平日の方が気楽に来れたりする子もいます。

それらの理由は、その子の心理状態を理解することにつながります。そして、それは今後のアプローチにも役立てていくことができます。

お仕事など、なかなか土日以外にお時間を取りずらい事情もあると思いますので、もしご都合がつくようでしたらカウンセリングを実施するタイミングについてもカウンセラーに相談してみてくださいね。

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