不登校の子どもに「自信」をつける為のコミュニケーション方法とは?
こんにちは。不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
子どもが学校に行っている行っていないに関わらず、多くの親御さんから「子どもにもっと自信を持ってもらいたい」というお話をお聴きします。
- あと一歩がなかなか踏み出せない
- 「出来ない」「無理」などのネガティブな発言が多い
- 周りから見ると良く出来ている方なのに、本人はそう思えていない
などなど、子どもの様子に思い当たる節はありませんか?
そういった時、「もっと自信を持ちなよ」「出来てる出来てる、大丈夫だよ」とつい声をかけたくなるかもしれませんが、子どもによってはこれが逆効果になることもあります。
「そんな事言われたって無理なものは無理!」など、子どもから反発を受けたことのある親御さんも中にはいるかもしれません。
今回はそんな子どもにどう対応していくかの一例を考えていきたいと思います。
そもそも、子どもに「自信がある状態」ってどんな状態でしょうか?
考えてみると自信がある状態とはとても抽象的な言葉で、人によっても違いがあるのではないでしょうか。
例えば、テストで100点を取れているにしても自信がない子はいますし、その逆に点数という実績は残せていなくても自信にあふれている子もいます。
このように自信というのは一定の尺度で測ることが出来ない、あくまでも主観的な思いによって決まっていく事がほとんどです。
だからこそ、まず必要なことは・・・
自信には、一定の尺度がないからこそ
「その子がどうなりたいと思っているのか」
「何が達成できれば良いと思っているのか」
を共に考えていくということが大切です。
どうなりたい(もしくはどうはなりたくない)というのが、思い描けるようになってくると、その子にとっての行動指針が出来てきます。
例えば、理想の状態を10としたときに、今3とか4にいるのだとしたら、次のステップである4や5の状態になるには「何が(行動として)出来ればよいのか」を考えていくといった具合です。
そしてそれらの行動が出来た時に「結果として自信がついてくる」というケースは多いように思えます。
ですので、周囲が出来ることとしては自信をつけさせようとすることではなく、先に述べたように
「その子がどうなりたいと思ってるのか」
「何が達成できれば良いと思っているのか」
を共に考えていくということになります。
まとめ
子どもに「もっと自信を持ってもらいたいな」という親御さんの思い、当然のことと思います。
今すぐに自信を持ってもらうことは難しいかもしれませんが、その子がどうなりたいと思っているのかを親御さんとしても一生懸命考えてあげることにも意味があると言えるのではないでしょうか。
また、子どもが初めてのことに挑戦しようとしている時、自信満々の方がむしろ不自然といえるかもしれません。
「自信なんてなくてもいい」(なくても行動は出来る)
逆説的ではありますが、これくらいの気持ちでいていただくことも大切なことといえそうですね。
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