子どもが思う「一週間」の時間感覚を活用したコミュニケーション手法とは?
こんにちは。不登校支援センター東京支部の椎名愛理です。
今日は「締め切り」や「課題」に対する取り組みについて、考えたいと思います。
まだ先のことだから・・・と先延ばしにする
子どもの話の中で、よくこんな話題があがります。
「課題があるけど、やる気がでないんだよね」
「やらないといけないのは分かってるんだけどさぁ」
「まだ提出まで一週間もあるからさ!」
そんな事を言いつつ、一週間なんてあっという間です。
「やるやる」と言いつつ、中々課題に手をつけない子どもを見ていると、親御さんも気が気ではないですよね。
『この前締め切りは一週間後って言ってたよね?』
『あと何日あるの?』
そして、提出まで数日と迫ったのに、真っ白なワークを見て
『課題が出た時点で計画的に進めれば、直前で焦ることもないのに!』
なんてイライラすることがあるのではないでしょうか?
私も、仕事や家事を計画的に進めたい気質なので、「『あと一週間しかない』のに、なんで早めにやらないの?」と、つい思ってしまうお気持ちに大変共感します。
しかし、ここで考えてみたいのです。
『あと一週間しかない』という感じ方と『まだ一週間もある』という感じ方
どちらも、「一週間」という現実的な期日は変わらないのですが、それを短いと感じるか、長いと感じるかが異なるのですね。
人はそれぞれ、時間に対して感じ方、捉え方が異なります。
私や親御さん方が感じている『もう一週間しかない』という物差しは、子どもにとっての『まだ一週間もある』という物差しと、そもそも尺度が異なるのかもしれませんね。
子どもの持っている物差しで課題への残り時間を測り、その結果提出が間に合わなかったとしたら・・・?
その時が、子ども自身が「物差しの尺度を見直す」いい機会かもしれません。
失敗したときが学びのチャンスです
人は、躓いて、失敗して、自分の改善点や問題の攻略法を学ぶのだと、私は考えています。
自分で改善方法を見つけられず、子どもが助けを求めてきたら、その時が親御さんの出番ではないでしょうか?
「自分の物差しでやってみたけれど、上手くいかなかった」
「間に合うと思っていたけれど、間に合わなかった」
「だから次は、もう少し早めに手をつけよう」
「次回も間に合わないかもしれないけれど、その時はどうしたらいいか、誰かに意見を仰いでみよう」
等と、子ども自身が失敗から学ぶことがあるかもしれません。
自分の中の物差しと、社会の中で必要とされる物差しを比較して、違いを擦り合わせていく作業を通じ「社会に適応していく力」を身につけていくのかもしれないですね。
- 子どもが親御さんに意見を求めてきたら、どのように対応すればいいのか?
- どうしたら、子どもと親御さん双方が心地よくいられるのか?
私たちカウンセラーも一緒に考えますので、お気軽にお声がけくださいね。
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