不登校の子どもが「受験・進学」を控えている時の親の考え方
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今回は不登校と受験・進学に関するお話です。
現在、不登校支援センターに来られている方々の中には、受験を控えた子どもが沢山いらっしゃいます。
この様なお話を我々がすると、通信制高校や、大学の夜間部への進学をイメージされる方が多くいらっしゃいます。確かにそういった進路を選択される子どももいらっしゃいますが、中には
- 全日制高校への進学を目指している
- 進学校への進学を目指している
- 偏差値の高い大学を目指している
という進路を希望する子どもも沢山居ます。
実際にこれまでも、様々な進学目標を持ち、そして達成していった子どもを多く見てきました。
周囲は進学は無理だと言うけれど・・・とある高校生のお話しです
私が現在担当している子どもの中には、不登校というブランクを埋めつつも勉強と、学校という衆人環境に慣れることに取り組んでいる子どもが居ます。
ではその子の去年の状況はどのような様子だったかと言いますと・・・
昨年の今頃は、学校に行くことも出来ず、センターに面談に来ることも出来ない子どもでした。
そんな子どもに対し、周囲は
- 「進学どころか進級も厳しいのではないか。」
- 「もし進学できたとしても、本人の希望通りには行かないだろう。」
と考えられていました。
確かに当時のその子どもの様子から、上記のように考えることは自然とは思います。
ただ、面談に来るようになってから、その子は私に自分の意志を伝えてくれました。
「みんなは無理だって言ってるけど大学には行きたい」
その言葉には強い意志を感じられました。
そこでまずは高校を卒業をすることを優先し、何とか受験生の学年まで進級することができました。そして徐々に大学受験にむけた勉強を始め、衆人環境で過ごしやすくするためのことをカウンセリングでは話し合って行きました。
現在は、大学合格と、その後の生活を意識したカウンセリングに取り組むことが出来ております。
紆余曲折はたくさんありますけどね。
今回のブログを通して何をお伝えしたかったかと言いますと・・・
どのような状況においても、
次のステップへ進む権利や可能性・意志を子どもは持っている
という事です。
ですので、我々を含めた大人が子ども達の可能性を閉ざしてしまわぬようにして行くことが重要です。
先ほどお話した子ども以外にも不登校を改善しつつ、受験に向けて頑張っている子は沢山いらっしゃいます。
ただ、今現在学校に行くことが出来ていない子どもからすると、進学できたとしても4月からいきなり学校生活をスムーズに行うことは容易ではありません。これから新年度までの半年間で何ができるのか、ということも大切になってきます。
現状、学校に行けていない子どもや、家から出ることが出来ていない子どもなど、それぞれの状態の中で生活されている方が多いと存じます。
「今の状況からしたら無理」という考え方ではなく、その子の気持ちを第一にしつつ、適度な目標設定をしていくことが重要なのです。
まずは、我々のような専門家に一度ご相談にお越しください。
親御さんのお気持ちをまずは楽にしていただくことで、ご家族としても視野を広げ、前進していきましょう。
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