【逆効果に要注意】閉じこもり・引きこもりの子どもへの対応方法
皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
突然ですが、皆さんには「自分のことを完全に理解してくれている」と思える人は周りにいますでしょうか?
自分の親、配偶者、子ども、親族、親友、旧友、友人・・・などなど、様々な人を思い浮かべられることと思います。
閉じこもり・引きこもりの子どもの心理状態は「自分のことを理解してもらうことを諦めている」ということがあります。
「自分のことを理解してもらうことを諦めている」状態にある子どもは、
- 他者との比較
- 将来の自分との比較
を徹底的に拒む姿勢をもっています。
また、閉じこもり・引きこもりの子どもは以下のような行動を取る傾向があります。
- 外出を拒む
- 食事、睡眠を気にしない(気が向いたときに食べ、気が向いたときに寝る)
- 衛生面を気にしない(歯を磨かない、お風呂に入らない、服を着替えない、髪を切らない、部屋を片付けないなど)
これは子どもにとって、他者も自分もどうでもいいという心理状態とも言えます。
このような状態になると、自虐的、自暴自棄な言動が目立ち始めます。
逆効果に要注意。閉じこもり・引きこもりの対応について
逆に状態を悪化させてしまいかねない、あまり効果が期待ない対応があります。
- 生活リズムだけでも整えさせようとする
- 清潔であることを強要する
- 食事をしっかり取らせようとする
- 外出を促す 等
なぜ効果が期待できないかというと、これらを実行することに対して子ども自身が価値を感じることができない可能性が高いからです。
では、閉じこもり・引きこもりの適切な対応方法とは?
一言で言いますと、「自分には価値がある」と感じさせることができるような対応方法です。
よって、否定的、指示的な声かけは逆効果になりやすいです。
どのような対応方法が適切かは、その子どもの背景や性質によりますので、それについては是非カウンセラーに相談していただけたらと思います。
過去の事例で効果が見られることが多かった対応方法の例としては
- インターネットなどのオンラインゲーム
- 本人の批判的、否定的な発言の傾聴、受容
- 何も言わず一緒にいること
- 毎日の挨拶などの返事をすることが不要な声かけ
などに効果が見られたことがあります。
とても難しい対応になりますので、できれば専門家への相談をしながらの対応を進めていただけたらと思います。
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