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子どもがテスト勉強前になると急に部屋の掃除をする理由

こんにちは。不登校支援センター東京支部の椎名愛理です。

そろそろ期末テストが始まっている学校もあるようですね。

  • テスト前、中々勉強に取り組まない
  • テストが返ってくれば、結果に対して言い訳をする 等

テストに対しての子どもの姿勢を見ていると、親御さんとしてもイライラしてしまう事があるかもしれませんよね。

今回のテーマは、

「やらなくてはいけないとわかっていることから、人はなぜ逃げたくなってしまうのか?」

「なぜ、言い訳をしたくなるのか?」

という点について、考えていきたいと思います。

先日、こんなことがありました・・・。

私ごとですが、先日携帯が壊れました・・・。

雨の日に携帯がポケットから滑り落ち、道路の水たまりにボチャン!いそいで電源を入れてみましたが、液晶が壊れ、全く画面が付かなくなっていました。

その時の私の気持ちはというと、

  • 携帯が壊れ、他者と連絡が付かないことへの不安
  • 予想外のアクシデントに襲われた焦り
  • 携帯を壊してしまったという悲しみ
  • なぜポケットに入れていたのかという、自分自身へのイライラ

といったものでした。

しかし、帰宅してからしばらくしていると、こんな風に考えるようになりました。

『携帯は壊れたけど、明日は休みだから、すぐに携帯ショップに行ける。最近携帯の調子も悪かったし、機種変更には良いタイミングだった。むしろ、機種変更しろというお告げだったのかも・・・』

最初はあんなにもイライラして不安不満げだった私が、「携帯が壊れたのは、良いタイミングだった」と思うなんて、なんだか不思議ではないでしょうか?

この心境の変化は、『自己防衛』によるものです

自分に都合の悪い出来ごとや気持ちを、なんとかやり過ごそうとすること・・・。

これを「自己防衛」といいます。

そして、もっともらしい理由をつけて出来ごとを処理しようとすることを「合理化」といいます。

今回の私の場合だと、もっともらしい理由=『携帯の調子が悪かったし、機種変更のタイミングだったのだ』として、自分自身のなかで出来ごとの合理化をはかったということですね。

子どもにも、こんな事がありませんでしたか?

例えば、テストの点数が思うように取れなかったとき

  • 「テスト範囲と違う所がでたから、仕方ない」
  • 「当日体調が悪かったから、思うようにできなかった。しょうがない」 等

これも、前述した「合理化」ですね。

また、「受験が近づき勉強しないといけないのに、机に向かうと急に掃除を始める」なんて子どももいるかもしれませんね。

苦しい、大変な現実から一時的に逃れるために別のものに目を向け、安定を図ろうとする・・・。

これは、「逃避」という自己防衛です。

「自己防衛」の使い方には注意が必要です

自己防衛は不登校の子どもだけでなく、誰でも自分の中に持っている考え方のパターンです。

親御さんも、ご自身に当てはまる出来ごとがあるのではないでしょうか。

自己防衛は、適度に使うのならば「自分の心を保つ為」の手段として有効ですが、使いすぎると現実と向き合う力を弱めてしまいます。

では、適度に自己防衛を使いつつ、現実とも向き合っていくにはどうしたらいいのか・・・。

カウンセリングのなかで、一緒に考えてみませんか?

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