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「不登校」を自分軸・他人軸という目線で考える~中学3年生Bさんの事例③~

こんにちは。不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢裕太です。

さて前回のブログでは、夏休み中に中学3年生Bさんの自己主張が増えてきたところまでお伝えしましたね。

今回は、夏休み明けの中学3年生Bさんの様子をお伝えしていきたいと思います。

夏休み明けの中学3年生Bさんは今までとは違いました

夏休み明けすぐの中学3年生Bさんの様子は、頭痛や腹痛が出る事もありましたが、登校することが出来ていました。夏休み中に、学校から出ている課題をこなせたというのも、自信に繋がった様でしたね。

しかし、予定通りにはいかない事も、もちろんありました。

今までのBさんは、そういった時に

  • 「なんで予定通りいかないんだ」
  • 「もう間に合わない」
  • 「やっても意味がない」

といった様なネガティブな感情に支配されてしまい、行動に移す事が難しい状態でした。

でも、この夏休み明けの中学3年生Bさんは今までとは違いました!

例え予定通りではなかった際も

  • 「立てた予定に無理があったかも知れないから見直そう」
  • 「ここまでは出来てるから大丈夫」

という様に中学3年生Bさん自身の中で前向きに考えられる様になってました。

また、「今日はあんまりやる気しないな…」という時も

  • こまめに休憩を入れてみる
  • 時間を決めて好きな事から取り組んでみる

などで、対応することができていました。

中学3年生Bさんの変化の背景には何が起こっていたのでしょうか?

そうした中学3年生Bさんの変化の背景には、

  • 指示をする (これしておいて)
  • 提案する (もっとこうしたら)
  • 命令する (こうしなさい)
  • 条件を出す (これをしたら、あれしてあげる)
  • おどす (これ出来なかったら、××だよ)

が減った事で、自分で考えて実践した事を自分で振り返るというサイクルが出来ていました。

また部活でも、「以前の部長はこうだったから…」という思いに無理に合わせるのではなく、

  • 「自分はこうしたい」
  • 「他の部員とこう関わりたい」

という思いを自分の想いを尊重していました。

そして、カウンセリングに来始めた頃の中学3年生Bさんと親御さんは、「学校に行くこと」が目的となっていましたが、夏休みの間にに自分軸についてを考え、行動するようになった事で、

「自分の目的を果たすための手段として、学校に行く」

という様に目的の考え方が変化していったのを感じました。

カウンセリングでの中学3年生Bさんの話題は・・・

前述の様に、以前は「ネガティブな感情に支配されて、行動に移す事が難しかった」中学3年生Bさんでしたが、なぜそのようなネガティブな感情が生まれるのかについて、振り返り一緒に考えました。

これを「自己洞察」と呼びますが、それにより、自分自身についての気付きや理解が促されます。

自己洞察力が高まった中学3年生Bさんは、自分が本当に大切にしている事に気付いた事で、本当は優先度が低い物事へも力が入っていた事にも気付いたのです。

やるべき事が多くなってくると、「本当はもっと丁寧にやりたい、完璧にやりたい」と思っていても、割ける時間が減ってきますし、「これやってみたい!」と思いついたとしても、新たにやり始めるだけの余裕が時間的にも気持ち的にも持てなくなってしまいます。それはとてももったいない事ですよね。

中学3年生Bさんは、時間にも気持ちにも余裕を持てた事で、「自分が本当になりたい自分」になる為に学校に復帰しました。

最後に・・・

今回、夏休み期間の例でしたので、子どもの心理状態や親御さんの心理状態が、学期中とは異なる点もあるかと思います。

学期が始まると、それだけで子どもの葛藤や日々のタスクも増してくるので、逃避傾向が強まる事もございます。そして、その状態が長く続く事はあまり良い状態とは言えません。

でも、どうしたら良いのか分からないと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

不登校支援センターでは、保護者様のみでお越しいただいている

等を実施しており、悩まれたときに気負いなくご相談にお越しいただけるようになっています。悩まれたときは親御さんだけで抱え込まずに、私たちカウンセラーにお聞かせくださいね。

全国のカウンセラーがきっと力になってくれますよ!

「不登校」を自分軸・他人軸という目線で考える~中学3年生Bさんの事例①~

「不登校」を自分軸・他人軸という目線で考える~中学3年生Bさんの事例②~

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