不登校解決現場レポート

受験を控えた不登校の子どもと接する時のポイントとは?〜進学先をどう考えるのか〜

こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。

夏休みも終わり、そろそろ受験が本格化してくる時期ですね。今回は中学3年生、高校3年生など、受験を控えている子どもに関してのお話をしてみたいと思います。

受験生(不登校含む)にはどんな負荷がかかるのか?

受験とは、学生たちにとってはほとんど経験のない「試験され、結果の可否を受ける」というライフイベントです。

中学校までは勉強さぼろうが学校を休もうが、とりあえずは進級できますし、卒業もほとんどができますよね。しかし高校以降はそうなりません。その最初が受験です。どんなに志望校へ入りたいと願っても、基準に満たなければ入れません。そしてたとえ基準を満たしていても志願者数が多ければその中で比べられ、落とされることもあります。

これを不安に思わない人はあまりいないでしょう。昔から受験生の前では「落ちる、すべるなど言わないほうがいい」など、色々気を使われています。受験生には負荷がかかることを周囲も理解しているから配慮しているのですね。

子ども達は

  • 本当に志望校に入れるのか
  • 自分の学力は足りているのか
  • 定員倍率はどうなんだろう
  • 落ちたらどうなってしまうのか
  • 周りはどのくらい勉強しているんだろう
  • 面接でどんなことを聞かれるか
  • なんであの時もっと努力しておかなかったんだろう・・・等

様々な思いがわきあがってくることでしょう。

中には「別に入れるところに入ればいいや」と受験を軽く捉えている子もいますね。どちらがよいとも言えませんが、気にする子にとって大変な時期なのは間違いありません。

不登校の子どもにとっての受験とは?

では、不登校をしている子にとっての受験とは、どんなものでしょうか。

  • 不登校だから受験はとても不利
  • 1から新しい環境でスタートできるチャンス
  • 今までやってこなかったことを目の当たりにされる辛いこと
  • 頑張ればまた追いつけるかもしれない可能性
  • 将来を考えた場合、やらなければならないこと

受験をどう捉えるかはその子ども次第ですが、大きな転機といえるのではないでしょうか。

実際に私がカウンセリングで見ていた子の中でも、頑張って受験して高校から不登校を脱却した子は多いです。1から新しい環境で取り組める、というのは大きなチャンスになることがあります。

しかし単純に「環境が変われば学校へ行けるようになる」ということではありません。

進学先で良いリスタートを切るためには、どのように受験に取り組んだか、も大事になってきます。

今は進学先も公立私立の普通科から総合学科や通信制、サポート校など数多く存在します。どのジャンルの学校にどういう意図を持って入るのか、それは考える必要のあることですね。

不登校の子どもの進学先を考える際のポイント

これまで、カウンセリングを通し様々な子を見てきましたが、一番重要なポイントはやはり「何のために進学するのか」ということでした。

高校以降は通常の学校の場合、出席日数が足りなければ進級で来ません。テストでどれだけいい点数を取れても欠席が多すぎれば留年、退学となります。ただしこれは通常の高校の話で、通信制やサポート校ではまた話が変わってきます。授業のカリキュラムも一律で決められたところもあれば、単位制で生徒がある程度授業を選択できるような形式を取っているところもあります。卒業するために必要な条件は様々ですが、何かしら努力は必要ということですね。

だからこそ子ども達が「何を目的としてその学校に入るのか」が大切になってきます。

  • 進学のために入るのか
  • 楽しい学園生活のために入るのか
  • 部活動のために入るのか
  • 消去法で嫌々ながら入るのか

それぞれの目的に応じて、学校選びは変わってくるでしょう。

その上で本人が

「自分の目的が一番叶いやすいところはどこだろう?」

と考えること。これがとても重要です。

 受験生への声掛けや関わり方に悩まれたらご相談ください

ただ、子ども自身が1人で考えていても中々上手く決められず、煮詰まってしまうこともあるでしょう。そんな時に親御さんや学校の先生から子どもに対して適切な言葉かけが出来ると良いな、と思います。

本人の状態によってどのようなアプローチがいいのかは変わってきます。

もし受験を控えた不登校の子へ、どんな声をかけたらいいのか迷われるなどありましたら不登校支援センターにご相談ください。その子の状態を見ながら適切な対応方法をお伝えさせて頂きますね。

それではまた。

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