覚えておきたい進路決定のポイント~イソップ物語から見る、自己認識と自己決定~
こんにちは。不登校支援センター東京支部の椎名愛理です。
今回は子どもの進路について、考えてみましょう。
子どもの進路選択に必要なこととは?
不登校の子どもをもつ親御さんが悩むポイントとして「進路の選択」があるのではないでしょうか。
今や小学校から受験することも珍しくないですし、高校生となると進級には単位の問題もあり、出席日数と今後の進路が密接に関係してきます。
- 今月末までに登校を再開しないと留年になる
- 今の欠席日数では内申に響く
- このままでは、進学先も限られてしまう 等
様々なお悩みがあることが考えられます。
では、不登校という状態から、今後どのような将来の選択肢があるのでしょうか。
- 在籍している学校への復学
- 転校
- 就職
- 海外への留学 等
色々な道があります。
今や19人に1人が通信制高校に通っている時代です。以前よりも様々なタイプの学校があり、不登校という現状からこの先どのよう将来を歩むのか、その種類は多種多様になっているのですね。
では、これから先どのような道を選ぶのか、その進路選択と決定には「自分を知っている事=自己認識」が大切になってきます。
「自分を知っている事=自己認識」とはどういうことでしょうか?
皆さん、イソップ物語の「牛とカエル」を知っていますか?
ある日、子カエルが池で遊んでいると、そこに牛が水を飲みにやってきました。
子カエル達は牛を見るのが初めてです。その大きさと存在感に驚いた子供たちは、家に帰ると母カエルに、どれだけ牛が大きかったかを説明します。
「お母さん、牛がとても大きかったよ!」
母カエルは、
「牛なんて大したものではありません。お母さんも大きくなれるのですから」
そう言って、母カエルは胸いっぱいに空気を吸い込みます。
しかし、子供たちは、そんなものでは足りないと、牛がどれだけ大きくて、その大きさに自分達が驚いたかを口々に話し始めます。母カエルは負けじと、もっと胸をふくらませます。そして限界を迎えた時、お腹が裂けて空へ飛んで行ってしまうのです。
なぜ、母カエルはお腹が裂けるまで空気を吸い込んだのでしょうか?
それは母カエルが「自分自身を知らなかった」からです。
もしも事前に、自分は小さなカエルで、どれだけ空気を吸いこもうと牛ほど大きくなれないと「正しい自己認識」を持っていれば、無理な選択=空気を吸い込み続けることは選ばなかったでしょう。「お母さんにはこれが精一杯」と途中で空気を吸うのを止めていたはずです。
正しい自己認識が、自分にあった選択の手助けとなります
これは、子どもの進路選択にも通じるお話しです。
- 自分はどのような価値観をもっているのか
- 学校に通う場合、どのような点が自分にとってストレスになるのか
- 学校に求めるものは何か、学校で達成したい目的はなにか
など、自分自身を深く知ることで、より自分に合った進路選択と自己決定ができるのです。
しかし、自分自身を正しく知ると言うことは中々難しいものです。
そこで、客観的に自己認識をする機会として、カウンセリングを活用してみませんか?
私たちカウンセラーと一緒に、自分を見つめる時間をもってみましょう。
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