子どもの「引きこもり」とは?~その目的と対応について~①
こんにちは、不登校支援センター 横浜支部の安則芳郎です。
子どもが学校に行かないという事以前に、家にずっとこもったままの状態(もしくは週に1度くらいの外出頻度に留まる)ということについて心配をされている親御さんも多くいらっしゃいます。
その状況も踏まえ、本日は「引きこもり」傾向にある子どもへの対応を考えていきたいと思います。
「引きこもり」に関して知りたい方は、是非最後までお読みくださいね。
「引きこもり」まず考えるべきことは?
「引きこもり」でまず考えるべきことは、「家や部屋に「引きこもる」ことで本人が何を達成できるのか?」という事です。
これは不登校支援センターが日々配信している様々なブログでも紹介している「その子のとる行動の“目的”は何か?」という視点とも大いに関わってくる内容になります。
つまり、
引きこもるという行動にも目的があり、達成しようとしている何かがあるということ
になります。
しかし、人のとる行動の目的とは無意識の中にあるため本人でさえ「何を達成しようとしているのか」が分からない状態にあるため、特定していくことは非常に難しいのが実態です。
日常生活の中に見られるヒントを探す
「何を達成しようとしているのか」が分かりづらい時、その子が日常生活の中でよくとる行動パターンがヒントになることがあります。
例えば・・・
- 最近よくリビングに出てきている
- お母さんにちょっかいを出してくる
- テレビを見ていている時にやたらと批判的な発言をしている
- ついつい「少しは外に出たら?」とこちらが言いたくなってしまう(それくらい外に出るのを面倒くさがっている雰囲気をかもし出してきている)
などのシーンに遭遇した場合、その子のとる行動の目的や意味として考えられやすいのは「かまってほしい」とか「注目してほしい」というものである可能性が高いと言えそうです。
こういった行動パターンをとりやすい子については引きこもるという行動も「かまってほしい」「注目してほしい」という目的のもと行われていることがあります。
ありきたりな学校生活を送っているより、家にいて引きこもっていた方が
- 家族や知り合いからは心配してもらえる
- どこか気にかけてもらえる
- 「ちょっとはやる事やりなさい!」と叱ってもらえる(何も言われないよりはマシと考えている)
という思いがあるということになります。
引きこもっていた方が「かまってもらえる」、「注目してもらえる」という深層心理が働いている状態ということですね。
あくまでも「引きこもり」という表現であること
引きこもりという行動自体が決して悪いこととは言えません。
しかし、
- やり方や表現の仕方がやや不適切であること
- もっと良い方法が他にあるということ
このことを子どもが理解出来れば行動パターンも変わってくることが見込まれます。
では、どんなやり方が出来るように導いていくのが親御さんや周囲の人たちに出来ることでしょうか?
その一例については次回のブログでお伝えしていこうと思います。
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