再掲載!子どもをカウンセリングに連れていけない時の対応方法とは?②(親のみでカウンセリングを実施する3つの効果編)
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今回は、前回のブログ子どもをカウンセリングに連れていけない時の対応方法とは?(誘い方編)の続き、親御さんだけでカウンセリングを実施する意味があるのかを書いていきたいと思います。
今回のテーマを選んだのは、
- 実際に親御さんからのそういった問い合わせが多いこと
- 「相談はしてみたいけど子どもを連れて行けないから・・・」と諦めてしまっている親御さんが多い
からです。
親のみでカウンセリングを実施した時に得られる「3つの効果」
まず親御さんだけでカウンセリングを実施する効果についてですが、ざっくりと3つ挙げたいと思います。
- 接し方に根拠を持てる。
- 他の事例も知ることで、親御さん自身の不安を軽減できる。
- 子ども自身の時間を止めない。
この3つの中でカウンセラーが一番大事だと考えるのは?
1.2.に関しては、想像がつくと思います。
2.に関しては、「あなたの子どもは他の子どもより良いほうですよ」というようなことではなく、実際に不登校になっている子どもよりも、それを抱える親御さん、特にお母さんの方が、中心人物になってしまっているケースが多いからです。毎朝学校に欠席を連絡方しなければならないという所から、お母さんのほうが朝起きるのが辛くなったりすることも多いです。
また、子どもに接する機会が多い、親せきなどに連絡する、先生などと連絡を取り合うのもお母さんであるケースが多いです。そういった意味でお母さんだけで来られるケースもありますし、親御さんそろってお越しになればお父さんがどう接するべきかなどを検討できる機会にもなりますし、両親が方針をそろえていくというのは安定につながってきます。いろんなご事情でお父さんだけ、お母さんだけで来られるケースもあります。
3.に関しては、私がカウンセリングを行っている中で、一番大事であると考えている部分です。
「時間を止めない」という意味ですが、不登校に陥っている子どもの傾向として過去で時間が止まってしまっている、というものです。例えば、
- あの子との関係性が悪くなったから自分は学校に行けなくなった。
- 勉強についていけなくなったから学校行く意味がなくなった。
- 逆にあの時は自分自身が充実していたし、その思い出のままに浸っていたい。
というようなものです。これは全員ではありませんが、不登校状態が続くと子どもは家では落ち着いてきます。親御さんとしてはホッとする気持ちと「何の問題もなさそうなのにこのまま学校にいかない気かしら・・・」等と疑う部分が出てきます。これが時間を止めている状態です。
ここで子どもに学校や将来のこと考えているの?というような言葉を投げかけると、途端に子どもの表情、態度、行動が悪く変化するという経験をされた親御さんも多いと思います。これは過去に時間を止めているのに急に時間を戻したからです。
基本的に時間を止めているという行為は、特にメリットはありません。子どもは、見た目上は落ち着くかもしれませんが、主体性を持った行動を起こし始めるというのは期待しづらいですし、問題意識は持ってくれません。言葉での働きかけは、ほとんどが脅しになってしまいます。言われなくてもわかっているとはずのものは一気に時間を戻すので、お子さんに恐怖心を与えてしまい、ますます動かないということがよくあります。「あなたは動かなくても周りは動く」言葉ではなく、行動で指し示さないと、気持ちは揺さぶれません。
まず「時間を止めない」の意味を知るためにも、カウンセリングにお越しいただければと思います。
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