不登校に希望はない?~諦めかけている皆様へ~
こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。
不登校支援センター仙台支部には連日多くの方が相談にいらっしゃいます。不登校でお悩みの方が中心ですが、何年か前に不登校が原因で当センターに通い、その後復学した子どもが来ることもあります。
学校へ復学し、自分の興味のあることに取り組むSくんの姿
「先生、よかったら協力してくれませんか?」
そう言って私のもとを訪れたのは、高校時代に不登校となり、不登校支援センターでのカウセリングの後に復学したSくんでした。
Sくんとは復学した後もお話を続けており、定期的に会っていました。彼は今大学生なのですが就職を考える時期に差し掛かり、興味のある分野の社会人にインタビューをしているとのことです。Sくん自身の不登校経験からもカウンセリングや不登校支援という分野に興味を持ち、そのことについて私は色々と質問を受けました。中には鋭い問いかけなどもあり、答える側も楽しみながらお話できました。
真剣に自分の将来を考えて、分野の研究をしている彼の姿を見ると、親ではないですが親心のような気持ちになります。ほんの数年前の彼は「一歩も家から出ない自殺願望のあるひきこもり」で「将来」なんてとても想像できたものではなかったからです。
そんな彼がこうして大学で勉強をしながら将来の仕事について頭を悩ませている・・・。
それだけでもう「よくやった!成長したな!」という気持ちになってしまいます。彼自身は当たり前のことをしているだけ、という感覚だったようですが、その当たり前が出来るようになったということが嬉しいのです。私が感じたその気持ちを親御さんにお伝えすると「まさに私もそんな気持ちでした」と笑いあえました。
今は想像が出来ないことかもしれませんが、諦めないでいただきたいのです
不登校の支援をしていると、私自身は先のことを知っているがゆえに「なんとかなりますよ」という気持ちを持てています。それは多くの立ち直った子ども達の姿を見ている自分だからこそなのだと思います。
しかし、子ども達は自分でもどうにかなるとは思えず苦しみ、そんな子どもの姿を見ている親御さんも「このままずっとこうなんじゃないか・・・」と不安を抱えていらっしゃると思います。
だからこそ、「諦めなければなんとかなります」ということをお伝えしたいのです。
これは気休めや慰めではなく、事実として私が実感していることです。諦めてアプローチをやめてしまう場合は分かりません。しかし「やり続けてどうにもならなかった」ということはほとんどなかったです。期間の長い短いに個人差はあるでしょうが、最終的に動き出すことに違いはありません。
最後に・・・
今の子どもの状態を見ていると、どうしても先の不安が勝ってしまうことも多いかと思います。ですがどうか諦めずに子どもを支えてあげてください。いつの日かその苦労を笑いながら話せる日が来ることを私は知っています。
ご自身で抱えきれなくなった時は、お気軽に不登校支援センターのカウンセラーにご相談くださいね。
一緒に解決していく方法を考えていきましょう。
それではまた。
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