2018.07.20 お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

「子どもの不登校」に対する対応でまず最初に行うことは？

皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。

何事にも「最初の一歩」があると思います。そして、その最初の一歩がとても重要な役割を担うことがあります。この記事を読まれている方は少なからず「子どもの不登校」ということで悩まれて辿り着かれたのではないでしょうか。

「子どもの不登校」に対する対応の、最初の一歩とは？

子どもが学校に行かなくなった！と思ったときに、

「まずはカウンセリングに！！」

という判断をされる方は、そんなに多くないのではと思っています。

学校の先生に相談する
自分で子どもを説得しようとする
本を読んでみる
インターネットで情報を集める
友人、知人に相談してみる
何もせず、様子をみてみる

などなど、様々な手段がありますよね。人によって、どんな手段を選ぶかも変わってくると思います。

子どもが学校に行かなくなる前の状況を思い出していただきたいと思います

子どもの以前の状況を思い返した時、

「それまで私の家は何の問題も無く、家族みんな幸せに暮らしていました。ところが、何の前触れもなしに、急に子どもが学校に行きたくないと言い出して、そこからが辛い生活の始まりでした・・・」

と仰る方は、日々カウンセリングで皆様のお話をお聞きしていると少ないような気がします。日々の生活で何かしらの不満や不安があり、それを「仕方が無いこと」と受け入れようと我慢して過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

いろいろ辛いこと、苦しいこと、大変だと感じていたり、忙しかったり、体力的に辛かったり、そんな日々の中で、追い討ちのように「子どもが学校に行かなくなった」という事態が発生してしまっているご家庭もあります。そういう状態にある親御さんの場合、「何かしないといけないとは思っているけれど、何もする気になれない・・・」と思い、何もできずにいることもあります。そして、それがまた親御さん自身を自己嫌悪に陥らせてしまうことも少なくありません。

不登校を解決していくのにもエネルギーが必要になってきます。

そのエネルギーが無いと感じている場合は、きっとどの行動も気が進まないように感じてしまうのではないでしょうか。そんな場合は、「何もせず、様子をみてみる」というのも1つの正解にはなります。何もせず、様子をみながら、不登校を解決していくためのエネルギーを蓄えるというのも、ひとつの手段ではないでしょうか。つまり、不登校対応における「最初の一歩」の正解の1つとしては「（今の自分に）できることをする」という言い方もできます。