お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

子どもが全然しゃべらない状況でもカウンセリングを受けて大丈夫ですか?

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。

さて、本日は初めてセンターにご相談に来られた親御さんから、度々ご相談いただくことについてお話ししたいと思います。

カウンセリングで、子どもは何も話さないと思うのですが大丈夫でしょうか?

初めてご相談に来られた親御さんからお話を聴いていると、

「子どもはカウンセリングに来ても、たぶん話さないと思う。それでもカウンセリングを受けても大丈夫なのでしょうか?」

とご相談いただくことがあります。

実際に以前センターに来ていた子どもの中にも、

  • 親御さんとはご家庭内であれば話せる
  • 学校や外出先などのご家庭以外の場所だと、生徒や先生だけではなく親御さんに対しても全く話さなくなる

といった状況にあった子どももいました。

今回相談にいらした親御さんも、当然カウンセリングで子どもが話すことはないだろうと想像されていたようです。そして、「そんな状態で子どもを連れてきても意味があるのだろうか?」と思いながらも、親御さんも子どもにどうかかわったらよいのかわからず、悩まれている状況でした。

「話さなくても大丈夫」という安心感の中、カウンセリングを進めていきます

そして、実際にカウンセリングで子どもと初めて会う時間になりました。子どももガチガチに緊張しながら、カウンセリングルームに入ってきます。

「何を聞かれるんだろう・・・?」そんな不安が、子どもからも伝わってきます。

そこで私からは

「よく来たね。今日は話したいことがあったら話してもいいし、話したくなかったら話さなくても全然大丈夫だよ」

と伝えました。その時、その子どもにちょっと安心したような表情が見えました。

その後、私だけが話す時間が続きました。それでも

  • 子どもの好きなyoutuberの動画を見る
  • テレビゲームを一緒にプレイする 等

話さなくても安心して過ごせる雰囲気づくり、カウンセラーとの関係づくりを続けていきました。そうすると、子どもも私からの問いかけに首を縦に振ったり、横に振ったりして応えてくれるようになり、ついにはノートに文章を書いたりして自分の気持ちを伝えてくれることもしてくれるようになりました。

きっと、子どもにとっては、「話すこと」というのが今はとても大きなハードルなんだと思います。

でも、思っていること、考えていることはちゃんとある、そんなときに話すことを急かされない雰囲気というのが子どもにとっても安心することができ、自分なりの方法で気持ちを伝えてくれたのだと思います。

その子に合ったカウンセリングのかたちがあるということ

子どもの性格や、学校のしんどさも人それぞれ異なるように、カウンセリングの進め方もひとつではありません。

  • 言葉で表現するのが苦手な子
  • 自分の気持ちをどう言葉で表現したらいいのかわからない子 等

全員が同じように自分のことを話せるわけではないのです。

不登校支援センターのカウンセリングでは、子どもがカウンセリングに合わせるのではなく、子どもに合ったかたちでカウンセリングは進めていきます。子どもにもいろいろな個性や、親御さんからすると気になるところもあるかと思いますので、ぜひぜひカウンセラーへお聞かせくださいね。

ご家族が安心して進められるカウンセリングのかたちを考えていきましょう。

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