会話のキャッチボールできていますか?~言葉を受け止めて、投げ返すということ~
こんにちは。不登校支援センター東京支部の椎名愛理です。
突然ですが、みなさん『会話のキャッチボール』していますか?
これからお話しするのは、某芳香剤のCMの会話です。もしかしたらこのCMをご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
女性がキッチンで、水周りの匂いを気にしていると、男性が入ってきて「どうしたの?」と尋ねます。
女性が「キレイにしたのに、また匂ってるの」と答えると、
男性は「キッチンなんてそんなものだろう」と返します。
この受け答えに、女性は内心『私は、そんなもんにしたくないの!』と腹を立てる・・・。
さあ、この会話は『キャッチボール』になっているでしょうか?
会話のキャッチボールに重要なのは〇〇すること
女性が内心で反発したということは、ボールが女性の構えていたグローブに入らなかったということですよね。
では、なぜボールは女性のグローブをすり抜けていったのでしょう?
それは男性が、女性の「キレイにしたのに、また匂ってるの」という言葉を『受け止める』一言を口にしなかったからです。キャッチボールが上手くいった場合、きっとこんな会話になるのではないでしょうか。
男性「どうしたの?」
女性「キレイにしたのに、また匂ってるの」
男性「そうか、キレイにしても匂ってしまうんだね。でも、キッチンってそんなものなんじゃないのかな?」
女性「そうかもしれないけど、私はいつも香りも清潔にしておきたいの」
・・・いかがでしょうか?
ただ「キッチンなんてそんなものだろう」と言われるのと、
自分が発した言葉を受け止める=「キレイにしても匂ってしまうんだね」
と言われてから男性の意見を述べられるのでは、どちらが心地いいと感じるでしょうか?
皆さんの家庭内での会話はどうでしょうか?
人は
- 『自分の話を聴いてほしい』
- 『気持ちを理解してほしい』
- 『受け止めてほしい』
と無意識のうちに相手に求めているのです。だからこそ、自分の言葉を受け止めず、直球で会話のボールを投げ返されると、ボールは構えていたグローブをすり抜けていってしまうのですね。
お仕事や家事、育児で忙しく疲れていて『相手の言葉、気持ちを受け止める一言』を、つい忘れてしまう、なんてことがあるかもしれないですね。
忙しい日々の中、どうしたらお互いに気持ち良くキャッチボールができるのか私たちカウンセラーと一緒に考えてみませんか?
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