【お役立ち】子どもへの理解を深めるためのコツ~自己一致編~
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
前回は、相手を受容するということは、「無条件の積極的関心」を向けることだというお話をしました。親子の関係でいうと、今の自分の在り方をそのままに認めてくれることは、子どもとしては「自分はちゃんと親に見ていてもらえているんだ!」という自分自身への自信へと繋がります、ということでしたね。
詳しくは前回のブログをどうぞ。↓↓
今回は「自分自身が一致していること」についてお話をしたいと思います。
自分自身が一致している=「自己一致」ってどういうこと?
自分自身が一致していることを、ある心理学の言葉では自己一致と言います。
どういう意味合いの言葉なのかといいますと、
「ある関係の中で彼/彼女が、自由にかつ深く自己自身であり、彼/彼女の現実の体験がその自己意識によって正確に表現される」
というふうに記述されたりします。どういうことなのかというと、「自分が感じた気持ちを深く味わってみましょう」ということです。
自分自身の気持ちを味わうことで、他者への共感も受容もより伝わりやすくなる
例えば親御さんがお子さんを日々見ている中でこんな場面に出会うことは多いと思います。
- 学校に行かず、かといって勉強をするでもなくゲームばかりしている
- 家にいるばかりで、外に出ようとしない
- いついつからは学校に行くと行ったのに、一向に行かない。または行く準備をする気配すらない・・・等
そういう時はついつい、「勉強くらいしたら?」だとか「たまには外に出たら?」とか「この日に学校行くって行ったでしょ!」という言葉が口をついてしまうこともあるかもしれませんよね。言いたいことを無理に我慢する、我慢し続けることはないとは思いますが、言う前にふっと一息入れて、少し考えていただきたいことがあります。
それは・・・
その時、自分のこころには、どんな気持ちが感じられたか?についてです。
- 焦り
- 不安
- 怒り
- 呆れたような気持ち 等
それは親御さんによって様々だと思います。いずれにしても、何か感じる気持ちがあったなら、それを十分に自分の気持ちとして味わってみてください。どんな気持ちを感じるのか、そこに正解はありませんが、間違った気持ちなんていうものもありません。そういった自分の心の動きへの気づきが生まれると、自分の心を客観的に、冷静に見やすくなります。自分の気持ちを冷静に受け入れることができると、自分のこころに余白が生まれ、相手のことを受容し共感する態度も生まれやすくなるんですね。
最後に・・・
では、ここまでの「子どもへの理解を深めるためのコツ」について、まとめてみましょう。
- 相手に共感することは、「自分の気持ちをちゃんと理解してもらえているんだ」という安心感を生む。
- 相手を受容することは「ちゃんと自分のことを気にかけてもらえているんだ」という自分自身への評価へと繋がる。
- 自己一致することは・・・自分のこころの動きに気づくことによって、相手を受容し共感しようとするこころの余裕も生まれやすくなる
とはいえこの自己一致、自分のこころの動きに気づくというのは、慣れないうちはなかなか難しいことでもあるんです。
そんな時はぜひ、お近くの不登校支援センターのカウンセラーに相談してみてくださいね!きっとお力になれると思います。
前回までのブログはこちらです。併せてお読みください!↓↓
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