子どもが学校を休む時に、親として確認するべき2つこと。
皆さんこんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
最近カウンセリングに来ている子どもたちに影響されて、植物を育ててみたいと思うようになり、100円ショップで栽培キットを買ってきました。私はあまり知識もないので、「水をあげる」ということしかできず、ちゃんと育ってくれるのか不安でもあります。(育てられなかったら恥ずかしいという思いもありますね・・・)
自分のやり方が合っているかどうかわからないときって、その先のことも不安になりませんか?
『不登校』と言っても、原因や状態、状況、環境は様々です
中でも今の時期は「実は昨年末から不登校の兆候があり、3学期は思い切って休むことを許容してみたのですが、やっぱり4月からも行き続けることができませんでした・・・」という相談も少なくありません。
この「思い切って休ませる」という決断を親御さんがすること自体、難しいことだと思います。そして、「本当にこれで良いのかな?」と不安に感じることもあるでしょう。だからこそ、「それでも解決できなかった・・・」という残念な思いが出てきてしまうのだと考えられますよね。
そして親御さんが子どもの状況に不安を感じられるのと同じように、子ども自身も「このままで良いのかな?」と感じていることが考えられます。
では、子どもは学校に行かない時間に、いったいどれだけのことを考えているのでしょうか?
不登校かどうかに関わらず、人は不安を感じますよね。
例えば、自分に目標がある場合、「それを達成できるか・できないか」と言う不安(考え)が浮かぶことが考えられます。自分が目標達成のために何かを意識してやっていることがある場合、その先の成果はイメージし易いのではないでしょうか。
しかし、自分が何の意識もなく過ごしている場合・・・
- 「その時、その時でなんとかなるだろう」とわからないなりにも肯定的に考える場合
- 「どうなるのかわからない」と肯定的に考えられない場合
の2パターンがあるのではないでしょうか。
そして子どもの場合に限り、
- 中学生になったら変わるはず・・・
- 高校生になったら変わるはず・・・
と環境の変化に対して期待をすることがあります。一見肯定的な発言かとも思えるのですが、実際にその環境に身を置いたときに状況が大きく変化している場合や、直前になって不安や焦りが発生してくることもあります。
「思い切って休ませる」という決断をしたとしても、この休ませている間に子どもの行動や思考によって、感じる不安の内容も変わってくるのです。
子どもが休んだ時に考えたい2つのポイント!
それではここで、子どもが休んだ時に、その事実をどう受け止め考えるかについてお伝えしたいと思います。
①子どもが何かを意識して休んでいるのかどうか
不登校支援センターの事例で言うと
- 対人関係に苦手意識があったので、その苦手意識を薄くしていくことを意識していた
- 自分に自信を持てない状態だったので、自信が持てるものを修得していくことを意識していた
- 周りの人と比べて将来に対する思いが無いことに劣等感を感じ、自分の将来について真剣に考えることを意識していた 等
何かを意識したうえで休むことによって、本人に得られるものがあるかどうかということになります。
②子どもが肯定的な考え方ができているかどうか
この項目については事例を文章で説明するのは非常に難しいのです。「楽観的な肯定ではなく、自己信頼感からくる肯定感をもてているかどうか」ということになるのですが、実際にカウンセリングの中でお伝えさせていただくことでよりその意味を理解していただくことができると思いますので、ここでは割愛させていただきました。申し訳ございません。
時には「休むこと」が効果的にはたらく場合も・・・
もちろん、「何もしないでとにかく休む」というのも必要な行動ではあります。ただ、「休めたのだから、学校に行けるだろう」と考えないでいただきたいのです。「思い切って休ませる」という決断をしたのに、上手く行かなかったと嘆かれる方もいらっしゃると思います。しかし、休むことができたからこそ、「何かを意識してみる」ということができることもあります。
その他にも親御さんはいろんな思いを持って子どもとの関わり方を考えていらっしゃると思います。それらに間違った思いは無いと私は考えております。効果を感じられないと思われている場合でも、今は効果を感じられないだけかもしれませんよね。
子どもとの関わり方の先にどんな結果があるのか、そういった不安がある方は是非、不登校支援センターにご相談ください。
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