【事例】人付き合いが苦手なA君が気付いたこと~自分の苦手ポイントを知る~
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
一学期も後半に入りましたが、現在の子どもの様子はいかがでしょうか。
「人付き合いが苦手・・・」そんなA 君の事例
以前、私が担当していたA君という男の子が「学校に行けないのは、人付き合いが苦手だから」とカウンセリングの中で私に話してくれました。
A君は将来、
- 人付き合いが少なくて人と関わらなくて済む仕事をしたい
- 一人でできる仕事に就きたい
ということも私に伝えてくれました。
確かに人付き合いが苦手で、人と喋ることも難しいと感じている子どもも多くいます。しかし、A君の話をよくよく聞いていくと、「趣味の話をする友達がいる」とも話してくれたのです。
失敗にとらわれてしまうと、出来ているところに目が向きにくくなります
A君の状態は
「仲の良い友達が出来なくて居づらさを感じた」⇒「学校に行きにくくなる」⇒「人付き合いが苦手だと意識しだす」⇒「人付き合いを避けたい」
という思考のパターンが出来上がっているのだと、A君とのカウンセリングを通し私は感じました。
学校という社会空間の中で、本人の「失敗した」という気持ちが拭えずにいると、「その失敗をまたしてしまうのではないか」と思ってしまうことが考えられます。そうすると、自分が人付き合いの中で出来ている部分に、目が行きにくくなってしまうのです。つまり、「視野が狭くなっている状態」とも言えますね。
では、A君は全ての人との人間関係が苦手なの?
A君と私がカウンセリングの中で取り組んでいったこととして・・・
クラス一人ひとりとの人間関係をもう一度確認していくことでした。
私の問いかけに対し、「」内はA君がクラスメイトに対して感じていることです。
- B君とはどうだろうか? 「苦手だなぁ・・・」
- C君とは? 「あまり関わってないかも」
- D君は? 「全然喋ったことない」
このように確認をしていくことで、A君は全ての人との人間関係が苦手がというわけではないということに気がついていきました。
そしてA君は・・・
さらに話を聞いていくと、A君は人付き合いの中でも、どのポイントで、苦手・不安だと感じるのかが分かってくるようになりました。そしてA君自身で対策を考えることができるようになっていきました。
大切なのは、人付き合いの中で
- 「どんな場面」で
- 「相手とどのような関係」で
- 「本人がどんな不安な気持ち」になるのか
具体的に詳しく本人や周りが知っていくことです。そこから、具体的な対策の方法が見えてきます。
担当のカウンセラーと一緒に考えると、色々な視点から
- 子ども自身が苦手にしているポイント
- 子ども自身が何に不安を感じているのか 等
より詳しく見ていけると思います。
気になることがあれば不登校支援センターにお越しいただき、カウンセラーにお話くださいね。
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