不登校支援センターに行くことで得られる「7つのこと」
皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
このブログをご覧になっている方のほとんどは、子どもの『学校』に関する何らかの事情でストレスを感じていて、この記事に辿りついたのではないかと思います。
ただでさえインターネット上には不登校に関する情報があふれていますよね。また、不登校支援センターのブログ記事だけでもたくさんの情報があり、「実際不登校支援センターってどういうところなのだろう?」と感じられている方もいらっしゃるかもしれませんよね。
- どんな場所か分からない事で躊躇われ、足踏みしてしまっている方
- 「この程度のことで相談に行っても良いのだろうか・・・?」と感じている方 等
初めての場所に対するイメージが掴めないと、そこから先の行動に移すことが難しい場合もあるんですよね。
私の場合、病院を利用するときに「この程度の症状で行っても・・・」と悩んだりすることもありました。しかし、「これ以上病状を酷くしない」という思いの元、早め早めに病院を利用するようにしています。歯医者なども「まだそこまで痛くないし、もう少し痛みが増したらまた考えようかな・・・」などと考えることもあったりしますよね。
さて、この記事をご覧になっているということは、前述したように子どもの『学校』に関する事情で、少なからず何かしらの思いを持っていらっしゃるのではないかと思います。
そこで、今回は「不登校支援センターをこんなところだと皆さんに思ってもらえてるな、役立ててもらっているな」と私が普段感じていることを7項目に分けて紹介していきたいと思います。
不登校支援センターはどんなところ?7つの項目にて紹介
①不登校問題解決に直結!
- 子どもの持っている課題を解決する力を身につけるところ
- 子どもにとって刺激(新しい知識、考え方、情報、人との関わり)を得られるところ
この要望は親御さんの要望であることもあり、動き出そうと決心した子ども自身が持つ要望でもあります。
②安心を得たい!
- 先を見通せるようになるための情報を得られるところ
- 不登校に関する情報を効率良く得られるところ
- 社会からの心理的な孤立を補うところ
これは親御さんも子ども自身も感じているところで、子どもの場合はオンラインゲームなどが代償行為になっているケースもあります。
- 「先が見えない」
- 「わからない」
- 「孤独だと感じている」
ということは、想像以上にストレスになり、活気も減少してしまいます。まずは、「これ以上悪くならないように」という対応も必要ですよね。
③落ち込める場所が欲しい!
- 絶対の味方を得られるところ
- 苦労、悩みを共有できる人がいるところ
多くのカウンセリングの現場は、このような利用方法かと思います。
一般的に愚痴を吐いたり、不満を言ったりすることはあまり良く思われないと感じている人は多いのではないでしょうか。そんな中、「何かアドバイスが欲しいわけではない。ただ、自分のことを分かってくれる人に話をしたい。」そんなことを思いながら、日々の出来事を話してくださる方もいらっしゃいます。
人は誰しも苦労や悩みは持っていると思います。ただ、その対応が上手にできる環境にあるかどうかは、人それぞれで異なると思います。「仕方ないことだし・・・」そう思ってても辛いものは辛いですよね。
④自分の役に立つ!
- 進路相談ができるところ
- 心理学を学べるところ
- 楽しみを得られるところ
- 自分のことを客観的に知ることができるところ
将来の目標や、進学先、就職先などをカウンセリングの場で話をして、自分が確信を持って動けるようになりたい、という子どももいれば、学校に行けなくなったことをきっかけに『人の心』を考えるようになり、受けた心理検査とそのフィードバックから「心理学は自分の役に立つ!」と興味を持つ子どももいます。
また、「自分の生活環境では同じ趣味を持つ人がいなく、自分が一番楽しく過ごせる時間が得られない」という子どもが、自分の趣味を存分に楽しむために来ているケースもあります。自分の生活環境にはそういう友人がいなくとも、センターを介してそのような友人と触れ合うことができ、話したいけど話せないという欲求不満を解消できていることもあります。
どんな活用方法にしろ、人と接していて活き活きとしている子どもを見ると、少し安心できるという親御様も多くいらっしゃいます。
⑤この出来事に意味を見出せる
- 自分を見直せるところ
- 親子関係を見直せるところ
- 夫婦関係を見直せるところ
これは意外と、ここを利用されている方から直接言われることが多いです。
- 「自分はこういう人間だから仕方がない」
- 「あの子はそういう人間だから・・・」
- 「親はそういう人間だから・・・」
- 「夫は(妻は)そういう人だから・・・」
付き合いが長い分、「そういうものだ」と諦めてしまっていたり、ある意味その関係性が前提で「じゃあどうして行こうか?」としか考えられなかったご家庭もありました。子どもが学校に行かなくなったことをきっかけに、いろんなところを掘り下げて話を聴いていると、そういう気付きにつながったというご家庭や子ども自身もありました。
⑥諦めない気持ちを継続したい!
- 子どもが動き出すのを待つことを支えてくれるところ
学校に行けない状態になったことに対して、「もしかしたらこの子には学校生活はとても辛いものかもしれない・・・」と考える親御様もいらっしゃいます。だからと言って、子どものペースに合わせてじっと待つのも不安が続き、親御さん自身も心理的に落ち込んでしまうことも少なくありません。
厳密には、ただ「待つ」のではないのですが、親御さんのとっている行動が「間違いではない」と信じられるように、親御さんと共に子どもが動き出せる環境作りや、動き出した後の環境作りなどを一緒に考えていきます。
また、これ以上悪化させない要素の維持も大切な内容のひとつでもあります。
⑦他人に話せないことを話せる
- 生きる目的を考えられるところ
- 日常では話せないようなことを話せるところ
その人の生活する環境によっては、話せないこともあると思います。「(その環境では)暗黙的に避けられる話題」に興味関心を持ってしまうと、人とは違うという心理的な孤独感に悩む人もいます。また、社会生活に波風を立てないためにも「話さない方が良い」ということもあったりします。
不登校支援センターはクライアントの守秘義務についても厳重に管理されています。そういった場所で話すことで、自分の中にあるストレスの源を整理していくことができます。
最後に・・・
長くなってしまいましたが、比較的多いと私が感じるものをピックアップしてみました。
不登校支援センターの利用方法は、人やご家庭によって異なりますし、目的を複数持つこともありますので、まずはお気軽に相談してみてくださいね。
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