【お役立ち】子どもへの理解を深めるためのコツ~共感編~
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
突然ですが皆さんは最近、人と話をしていて「ああ、私は今この人にすごく話をきいてもらえてるな。自分の気持ちを理解してもらえているな。」と感じたことはありますか?
今回はそんな、「聴く」についてのお話をしようと思います。
「聞く」と「聴く」の違いって・・・?
「話をきく」という時には「聞く」と「聴く」がよく使われますよね。それぞれの意味を辞書で調べてみました。
「聞く」とは・・・
- 音や声を耳に受ける、耳に感じ取る
- 話を情報として受け入れる
- 人の意見・要求などを了承し、受け入れる
「聴く」とは・・・
- 心を落ち着け注意して耳に入れる
- 自らきく気になって、念を入れて詳しくきく
- 感覚を働かせて識別する
こうして見比べてみると、「聴く」の方がより相手の話に意識を向けて話を聴いているというような感じがしませんか?
では、人の話を「聴く」にはどうしたらいいのでしょうか?
実はこの「聴く」ということは、私たちカウンセラーが日々不登校支援センターでのカウンセリングの中で行っていることなんです。
話を聴くには
- 「相手に共感すること」
- 「相手を受容すること」
- 「自分自身が一致していること」
が大切だと言われています。
今回はまず「相手に共感すること」についてお話しようと思います。
この「相手に共感すること」というのは、相手の感じていることを、あたかもその人本人であるかのように自分も感じることと言われています。
例えば・・・
真冬の川の中に裸足で立っている人がいて、自分はそれを橋の上から眺めています。
川に入っている相手を見て「うわぁー、冷たそうだなぁ。」と思う。これはただ、自分が頭の中で川に入っている相手の気持ちを「想像」しているだけになります。
「相手に共感する」というのは、川に入っている相手と同じように、自分も裸足で川の中に入ってみることです。
川に自分も入ってみることで、「うわぁー、冷たい!…こんな冷たさを、相手も感じているのかなぁ。」と、そこではじめて相手が感じている気持ちに気がつくきっかけになることもあります。
この例でいうならば、川に入ってみなければ、相手の感じている水の冷たさに気づくことはできませんよね。少し難しい表現かもしれませんが、イメージとしてはこんな情景を思い浮かべてもらえたら、「共感する」ということのイメージが掴みやすいのではと思います。
最後に・・・
同じ川の中にいても、そこで感じる気持ちは人それぞれ、大人も子どもも様々ではないでしょうか。
不安なこと、気になることは、どんどんカウンセラーに相談してみてくださいね!
次回は「相手を受容すること」についてお話します。
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