仙台支部ではこんなタイプの不登校が増えています!5月という時期との関係性
こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。
4月も終わり、5月を迎え、1年で1番不登校支援センターへの相談が多くなる時期がやって参りました。5月は1年で不登校が1番増える時期なんです。(ちなみに2番目は夏休み明けです)
今回は、不登校支援センター仙台支部の最近の傾向についてお話したいと思います。実はこの5月という時期と、仙台支部における不登校の傾向は関わりが強いかもしれないのです。
仙台支部について①よくあるお問合せQ&A
まずは、不登校支援センター仙台支部について少しだけご紹介をしたいと思います。
Q:不登校支援センター仙台支部にはどこから相談に来る方が多い?
A:不登校支援センター仙台支部へ相談にお越しになる方の半数は、宮城県外在住の方です。
不登校支援センター仙台支部と言うものの、仙台支部へは主に、青森、秋田、岩手、山形、福島に在住のご家族が相談にお越しになります。これらより南の県になると、皆さん別の支部へ相談に行かれていますね。宮城県外の遠方に在住の方が不登校支援センター仙台支部へ相談に来られている現状から考えると、まだまだ不登校に対応する場所の少なさを私は感じています。残りの半数はもちろん宮城県内の方です。仙台以外の県北、県南、各地から、不登校支援センター仙台支部へ相談にお越し頂いています。
Q:不登校支援センター仙台支部へ相談に訪れる父母の比率は?
A:相談へはご両親揃っていらっしゃる場合と、お母さんのみ、お父さんのみでいらっしゃる場合があります。比率は3:6:1程度でしょうか。
仙台支部の傾向としては、お母さんだけでご相談に来られる方が多いですね。これはお父さんのお仕事のご都合もあるかとは思いますが、子育てを担う役割分担の関係かもしれませんね。
「子どもとの関わり方が分からない・・・」とお悩みのお父さんが多いのも、仙台支部に相談に来られるご家族の特徴かもしれません。
Q:不登校支援センター仙台支部へ相談に訪れる子どもの年齢層は?
A:仙台支部へ相談に来られる子どもは高校生・中学生・小学生+その他で4:4:2程度の比率です。一般的に、不登校自体は中学生が一番多いですが、不登校支援センター仙台支部に来られている中学生の数は、高校生とあまり変わらないです。これは義務教育である中学校に比べて高校には「単位」や「留年」などの、学校への出席が進路に深く関わってくる問題がある為と思われます。この時期も「4月まるまる1ヶ月休んでしまい、高校への出席日数が厳しくなってきた」ということで相談にお越しになる方もおられます。また、子どもの男女比では若干女の子のほうが多いかな程度でそこまで差はありませんでした。
仙台支部について②相談に訪れる子どもたちの傾向
さて次は、仙台支部に相談に訪れる子どもたちのタイプのお話です。
あくまでも仙台支部においての話ですが、数年前と今では不登校になる子どものタイプが変化してきていると感じています。
数年前までの不登校になる子どもの傾向は
- 元々サボり癖があったり・・・
- 学校へ行くことに対し元々乗り気でなかったり・・・等
学校への行き渋りや拒否感が分かりやすい子が、段々と学校に行かなくなるという傾向がありました。
しかし最近では、元々は真面目でしっかり学校生活をこなしていたが、急にパタッと行かなくなってしまった。そんなタイプの子どもが増えてきています。
- 成績が良かったり・・・
- 友達も沢山いたり・・・
- 部活動に一生懸命だったり・・・等
生活態度から見ても、何も問題などなかったような子。そんな子が突然糸が切れたようにプツンと動かなくなってしまう。仙台支部へは、こういった傾向の子どもが相談に訪れるようになりました。
では、この不登校の傾向と5月という時期の関係はどこにあるのでしょうか?
最初にチラッとお話した不登校と5月の関わりとは、この「何も問題がないように見えた子どもが突然の不登校になる」という部分です。
真面目な子どもは頑張りますよね。最初の1ヶ月くらいは(人によってはもっと長い期間)頑張り続けます。ですがそれは「無理をして、ただ頑張っているだけ」なのでいつか限界が来る場合があります。
だからGW明けの時期など、連休でふぅっと息をついた後に動けなくなってしまうことが多いんです。
このような頑張りすぎてしまうタイプの子どもは休んでいることにも罪悪感を持ちやすく、落ち込みやすいことが多いです。周りから見ると「そこまで気にするようなこと?」というようなことで「人生が終わった」ように感じたりする子どもも中にはいます。こうなると周囲は子どもにどのように接したらいいのか、難しく感じてしまうかもしれませんよね。
- 子どもにどのように声をかけるべきなのか?
- どんな提案をするべきなのか?
- そもそも話しかけず放っておくほうがいい?
- だとしたらそれはどのくらいの期間ほうっておけばいいの?等
親御さんとしては、子どものことを考えるがゆえに色々と悩みや疑問は尽きないと思います。
もちろん子ども1人1人違いはあります。そこに目を向け、それぞれの子どもの状況や特性にあった解決方法を一緒に模索していきましょう。
最後に・・・
気になることがあったら1度不登校支援センターへご相談にお越しくださいね。もちろん今回のブログで取り上げたケース以外の不登校でも、相談可能ですのでご安心ください。
スタートしたばかりのこの1年を、子どもにとっても親御さんにとっても有意義なものにしたいですね。
それではまた。
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