不登校の子どもを家庭教師していた時に触れた子どもが親に対する感情とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今回は私が過去に家庭教師をしていたときのお話をさせていただきたいと思います。
私が担当していたのは学校に行けないでいる不登校の子どもでした。
不登校の子どもの家庭教師と聞くと「子どもが学校に行かないから、その分遅れている勉強を家庭教師の人が教えるの?」と思う親御さんもいらっしゃるかもしれませんね。
もちろん少しは勉強を教えたのですが、ほとんどの時間を、
- 絵を描いたり・・・
- お菓子作りをしたり・・・
- 羊毛フェルトでマスコットをつくったり・・・
といったように、勉強以外のことで不登校の子どもと私は過ごしておりました。
私が担当していた子は、中学2年生の女の子でした。彼女は最初、誰にも心を見せず、他人に対して拒否的な態度をとっていました。
では、早速、その時のお話を詳しくお伝えさせていただきます。
他人に対して心を閉ざしていた中学2年生の女の子。彼女が抱える両親への思い
他人に対して心を閉ざしていた女の子でしたが、家庭教師である私と一緒に過ごす回数を重ねるうちに、次第に頑なだった気持ちもゆるんでいき、
- 学校のこと
- 家のこと
- 自分のこと 等
彼女自身が抱えている色んな気持ちや感情を、ポツリポツリと私に話すようになりました。
そんなある日、母の日が近かったため、お母さんへ贈り物を作ろうということになりました。
色紙にイラストを描き、なにか言葉を添えようということになったのです。
女の子が書いた色紙を覗くとそこには・・・
「お母さんいつもありがとう!」
の文字がありました。
そして女の子は照れくさそうに、色紙をお母さんへプレゼントしていました。
色紙を受け取ったお母さんは私に、
「子どもに対しイライラするし、どうしたらよいかわからない状態で、諦めようと思っていた・・・。けれど娘から色紙をもらって、うれしくて、また頑張ろうって思いました」
とおっしゃいました。
子どもは内心では親御さんにとても感謝の気持ちを抱いています
子どもは、思春期になると恥ずかしいといった気持ちから反抗的になるケースもありますよね。普段は言葉にできなかったり、学校に行けていないという罪悪感から両親に気持ちを伝えることが出来ない子どもは多いと思います。
親御さんが何度子どもに働きかけても
「学校なんてどうでもいい」
「もういや」
「やっぱり行かない」
「ほっといて」
「余計なことすんな!」
など言われ、親御さんとしては落ち込む気持ちになったり、つらい気持ちになった経験がある方もいらっしゃることと思います。
そういった心が折れそうになった時に、このブログを読み返してください。
そして思い出してください。
子どもは、本当はとても親御さんに感謝しているということを・・・。
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