子どもの「不調サイン」に気づく為の2つのポイント
皆さんこんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
新年度を迎え、1か月が経ちましたね。新生活には慣れてきたころでしょうか?
毎年のことですが、やはりゴールデンウィーク明け、夏休み明けなどの連休明けは不登校状態になってしまう人が多く感じます。
『5月病』という言葉があるほど、ゴールデンウィーク明けは学校に限らず、社会生活において休みたいという欲求が通常時に比べ強くなりやすいと思います。そして、特にゴールデンウィーク明けから「学校に行きたくない」と言い出した子どもに対しては「学校をサボりたいのかな?」と感じてしまう親御さんもいらっしゃるかもしれません。
ポイントは2つ!!子どもがゴールデンウィーク明けに学校に行き渋りはじめた時に思い出して欲しいこと
子どもがゴールデンウィーク明けに学校に行き渋りはじめたとき、
- ゴールデンウィークに入る前の子どもはどんな様子だったか
- それまでの学校生活において子どもは何かサインを出していなかったか
を思い出してみてください。
例えば・・・
子どもは学校に関する愚痴を口にしていたりしませんでしょうか?
- 学校がきつい
- 宿題をしたくない
- 勉強が嫌だ
- 学校に行く意味がない
- 嫌な人(クラスメイト、先輩)がいる 等
他にも
- 頭が痛い
- お腹が痛い
- 眩暈がする
- 吐き気がする 等
身体の不調を理由に休むことはありませんでしたか?
月曜日になぜか学校へ行き渋っていたり、朝がなぜかおきれなかったり、夜寝るのが遅くなったり・・・等、生活の様子はどうでしたでしょうか?
これらの様子は、もしかしたら子どもからの『自分の不調を訴えるサイン』の可能性があります。
まずは子どもの話を聴いてあげることが重要です
子どもから「自分の不調を訴えるサイン」が出ていての「学校に行きたくない」であれば、まずは子どもの話を聴いてあげましょう。センターに相談に来られている親御さんのほとんどは、子どもの出す「不調を訴えるサイン」によく気付けるようになり、子どもの不調への対処がしっかりとできるようになっていきます。
親御さんが子どもの不調への対処をしっかりとできるようになると、
- 子どもの心理的な落ち込みが減る
- 子どもの心に余裕がうまれる
- 学校に対して意識を持てるようになる 等
徐々に学校との(心理的な)距離を縮めていく行動ができるようになります。
しかしながら、子どもの出すサインに気付くことは、とても難しいかもしれません。
「子どもが何を考えているのかわからない・・・」
「どうして学校に行こうとしないのかわからない・・・」
「どうやったら動けるのかわからない・・・」
そう悩んでおられる親御さんは、子どもの話をよく聴き、「わからないことを理解していく」ということを意識してみてください。ただし、子どもからの答えはちゃんとした言葉で返ってくることはほとんどありません。なぜなら、子ども自身も同じことで悩んでいるからです。
親子で悩んでいても解決できない場合は、第三者に相談してみてください。自分以外の人の言葉を聴いてみることで、新しい考え、発想、言葉がみつかるかもしれません。
子ども自身が、自分の状態を正確に言葉で表現できるようになったとき、問題解決が見えてくるのではないでしょうか。
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